ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

レッスンメモ11  譜読みの時こそ大事

2008年11月05日 | レッスンメモ
ピアノの曲を仕上げて、ものにするか、ものにできないかは、ある程度譜読みの段階から始まっているのだと思います。

初めて譜読みする時は、どんな曲か、わくわくしながら、でもお気楽に譜を読み、弾いていたのですが、ここで指使いやフレーズを軽視して、ただ譜を読むことに専念していると、あとあと、仕上がりの時にまた、苦労することになります。

運指の問題は、かなり重要でゆっくり弾いている時と、速く弾く時では指の状態がかなり違います。譜読みの最初は、ゆっくり弾いていくのが普通ですから、その時に、実際はどのくらいのテンポになるかをある程度予想して、気になるところは、その部分だけ、速いテンポで弾き、指の具合を確かめて、指使いを決めていくという作業をしなければなりません。1度、お気楽に決めた指使いで弾き始め、その後都合が悪くなり、指を変えることがありますが、変える回数が1度でも少ない方が、脳にインプットされる指使いも何種類にもならず、混乱がおきません。

音もそうです。私は、よく譜読みの段階で音ミスをして、そのまま勘違いして弾くことがありますが、ある日気がついて直したものでも、本番ではまたもとに戻って違う音を弾きそうになります。最初に丁寧に音を拾うことが、大切なんですね。

フレーズも同様なことが言えます。

いかに譜読みをするかで、その曲の将来が変わってきます。面倒な作業ですが、大切だと最近痛感しています。
コメント (2)
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