ノートブックPCの分解はわからなかったので、今まで手をつけなかった。
このSHARP MEBIUS GP2は10年使っているので寿命でもいいころ。
それで、勉強のつもりでバラシてみた。
案ずるより易しだった。
14インチノート。
パソコンとして手ごろな大きさ。
初期のXP
CPUはCerelon1.5ギガ
HDDは80ギガ
メモリーは756ギガ
昨年、電池を専門業者さんにリカバリーしてもらった。これはお勧めです!
その後すぐに、ファンが回ったり回らなくなり、熱暴走で電源が落ちるようになった。
だいたい30分~40分で電源喪失です。
買い換えるか、修理専門に出すか考えていたが、だめもとでチャレンジ。
このPCより、はるかに性能が良いノートPCでも5万円ぐらいですから、、、。
どこから手をつけて良いのかわからなかったから、ビスというビスをすべてはずしてしまった。それはシャープ・メビウスの構造がわからなかったから。
はずしたビスはメンテナンスにはほとんどが必要なかった。
結局、このPCは表から分解できました。
①メインスイッチがある横長のパーツ後ろにあるビス4本をはずすと、パーツが右にずれて本体とのフックが外れます。
写真で見ると斜めに置いたパーツです。
写真では上になるが、後ろにあるビスを4本はずします。
すると、簡単に右にずれパーツが外れました。本体とケーブルでつながっています。
とても小さなコネクターで連結なので、指でつまめずラジオペンチではずした。
何か工具が必要でしょう。
②キーボードをとめている1本のネジが出てきます、それをはずすと、キーボードは簡単にガバッと外れます。コネクターは本体真ん中にあってハズシずらいが押さえを緩めると、そこに差し込んであるだけで力いらず。キーボード側のコードにはコネクターは付いていません。コードだけでエンドの接点がむき出しです。
キーボードは一体です。間違ってもキーの一つ一つをはずさないほうがいい。取り付けはけっこう大変。私はふと、、ひとつはずして懲りましたから、、、。
キーボードと本体のコネクターで、差し込んで上のバー状のものを押さえるだけ。
こちらは、メインスイッチのパーツと連結する本体側コネクターです。
③いよいよ、クーラーとファンをはずします。
ファン一式が、見えている4本のビスで止まっている。
ビスの真ん中にCPUがあるはず。グリスを介してファン一式が接しているはず。
メビウスは小さなファンが2個付いていた。
ノートのパーツは小さいので指が入らないかもしれない。ラジオペンチとピンセットは必需品。
CPUとファン一式を止めているビスにはスプリングが付いている。
④CPUからファン一式をはがし、さらに汚れたファンそのもののメンテナンスです。
ファン本体をアルコールできれいに洗い、よく乾燥させファンの軸にCRCを一滴たらした。
終わってから知ったのだが、、、CRCはダメと書いてあった。
マシン油かグリスがよいそうで、ご自分で探してください。
CRCでもとりあえずは動いていますが、ごみが付着しやすく、詰まりやすいのかもしれません。
簡単にプレートからファン本体ははずせます。ファンは分解しませんでした。
軸受けを修理される完全主義者がいるそうです。
卍のところでプレートに固定される。
これが壊れたら、交換しかない。
シールをはがすと軸がでてきたので、そこにCRCを一滴。
小さなファンは駆動力が弱いので、ほこりでも止まってしまうようだ。
⑤いよいよCPUのお出ましです。
Cerelon1,5ギガという熱くなるので有名なCPUだそうです。10年ぐらい前のものだから無理はさせません。
ここにファン一式が密着して熱を逃がすようになっている。
CPUの表面だが、汚いな~~~。
CPUの表面が炭化しているようだ、、、。
アルコールで拭いたら、鏡面のようにピカピカになった。
たぶん、グリスが焼け焦げて炭化していたので、熱伝導が悪くなったのではないか。
そこに、CPU用グリース(私はヨドバシカメラで300円で購入 )を極薄く均等にぬり、ファン一式と密着させます。
グリースはシリコンなので、ときどきメンテナンスが必要らしい。
たぶん、、、2年~3年ごと。
グリースはほんの少し必要なだけなんで、1回使いきり用だと100円からあります。私は若干高級品の300円のものを使いました。シルバー(銀が入っている)でなくても可。
⑥ファン一式のフィンにごみが詰まっているので、それも細い綿棒で清掃します。普通サイズの綿棒じゃ隙間に入りませんので、極細を用意します。
綿棒で内部のごみを取り、全体はアルコールに浸して汚れをとった。
いかにも、ゴミでつまりやすそうだ。
埃っぽいところは厳禁ですね。
洗ってきれいにした!
CPUと接触するところが汚れている。
ここもアルコールで磨きます。
銅は熱伝導がよいので、ニョロとした足が付いている。ヒートシンクなのだろう。
プレート部分をアルコールで洗ったら、、、ピカピカに鏡のようになった。
いかに汚れていたかということ。
熱伝導が悪く、ファンの回りも遅くなって、目詰まりとあいまって冷却不能になっていた。
それでPCは熱暴走して、電源が落ちていた。
理由は簡単ですね、ただ経年使用の結果ですので、定期的なメンテナンスはPCといえど、必要です。
車だって車検や一年点検があるように、PCも手入れしましょう。
あの位置にはめ込みます。
写真ではCPUは汚れたまま。
位置を合わせてみました。
実際はファンをセットしてから、本体に取り付けます。
ファンのコネクターが小さいのでやりにくい。100円ライターと大きさを比べています。
CPUとファン一式(冷却プレート)の間にグリースを塗り、分解した逆の手順で組み立てていきます。
冷却の風はここしか排出されないから、埃が詰まったらPCは止まりやすくなります。
左サイドです。
後ろにもスリットが切ってあったけど、形だけで役立たずでしょう。
左右と中ほどにあるビス4本を最後に締め付けます。
もしかすると、中2本のビスははずさなくても良かったかもしれない。
表と裏です。
表面から分解するとは気が付きませんでした。
裏側に多くあるビスをはずして、分解できるものだと思っていた。
シルバーがむらなのは、10年使い込んでいるので、塗装がはげつるつるに、、、。
裏面からはHDD、メモリー、電池、などのメンテナンス。
バッテリー
HDDは2本のビスをはずすと、手前に引っ張り出せます。
ユニットになっているので交換は簡単そう!
HDはメーカーサービスで2回交換しています。その時は何も知らなかったからで、今だったらさっさと自分で交換ですね。
たぶんメモリーが入っている、、、。
10年前のノートですが、メモリーを当時の限界756メガまで積みました。
ここは何のメンテナンス用でしょうか?
下の小窓は、時計用バイオスの記憶用のボタン電池室。
無事に復活しました。
フォトショップの画像処理でも、他のソフトトでもまったく問題なく、CPUが遅いので動画がダメなくらい。フェイスブックが特に負荷が大きく遅く画面がとまってしまう。
この時代のPCにはソーシャル・ネットワーキングは鬼門のようです。
でも、このPCは家で簡単なネットを見るだけなんでOK。そろそろ買い替えを考えていますが、タブレットが進歩したら考えます。
PCを自分で組み立てできるくらい、詳しくなりつつある~~~
最後に綿棒の写真を
この細いほうでフィンの掃除をします。
PS:3ヶ月たちましたが、ファンが適切に回りPCの温度が下がり、快調に動いています。ほんのちょっとしたメンテナンスなんですね!
2012年06月16日 エプソンMR7000Eを購入
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20120616
2012年02月23日
ディスクトップ・パソコン「エプソンMT7500」のクーリングファンをCPUからはずして掃除
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20120223
2010年02月04日 エプソン13インチモバイルPCを購入
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20100204
2010年05月 折りたたみPCテーブルを造った
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20100503
ノートPCは最初にはずすところが、どこかにあると思います。このシャープだと、メインスイッチの細長いプレートをはずしたら、パタパタとはずせました。
ファンが壊れて回らなくなったら、メーカーに問い合わせて無かったら、万事休す。
今日、ヨドバシを見ていたら、このPCにつかっているファンだけのパーツは売っていません。ファンの寿命がこのPCの寿命なようです。
古いノートですがフェイスブックも見られるようになって嬉しいです。ただSNSは重たいので遅い~~~です。
チャレンジがんばってください。
私は、走りのほうは故障中で、お休み中です。
4月の霞ヶ浦にかけています。
記事を興味深く読ませていただきました。我が家にもどうしようかと迷っているPCがありますので、それで早速試してみたいと思います。
中はそれほど埃っぽくなかったが、熱暴走していたくらいなので、焼けてカーボンがCPU近辺に付着していました。
以前、、、PCを使い出したころ、NEC98を使っていましたが、時々丸洗いしていました。
PCを洗うなんてと、あきれ返る人がほとんどですが、バラバラにしてきれいに洗い、よく乾燥すれば完全復活します。
汚れを落とすのはチューニングの基本だと思います、、、たとえエレクトロでも。
10年前のノートパソコンは丈夫ですね。今のノートは紙みたいな触感ですから。どちらがどうだとは無いが、長く使えるのがいいな~~~。
分解しちゃうのにも驚きましたが、
10年使っていてこのきれいな中にもっと驚きました!!
雪は融けるぐらいだったんですね。マラソン日和でよかった。市内の繁華街がスタートとは大胆ですね。
関東の一大イベント、青梅マラソンも天候が良かったようです。
日本全国の大会へ、旅をかねて出場したくなりました!
さて、熊本は土曜日は雪が積もりましたが、今日は、寒かったですが天候は良く、マラソン日和でした。
スタートが鶴屋デパート前(熊本で一番大きな百貨店)でゴールが熊本城です。
市民ランナーにとってこんなに良いコースはないと思います。
来年は私も出たいと思いました。
修理は趣味からプロの域に達しています。
プロ用カメラも、そのまま使うことはまれでした。
ぴんとの調整を最初にします。意外にピンがはずれているのが多いからです。
大型カメラだと、さらに手がかかりました。ビューカメラは国産の良いパーツと、外国製の使いやすさを合体させたりしていました。照明機材も同じように改造します。
そのまま使うことは無いといっていいぐらいです。
メーカーは人数が多い大衆用に考えるから、ピンポイントで使いたいプロには精度が足りないことが多いのです。
PCも分解すると設計者の気持ちや考えがわかるから、面白いです。
関東は超寒く東京郊外は雪が積もっています。熊本の天候はいかがでしょう、雪は降りませんか?
ノートパソコンは熱と衝撃による劣化がディスクトップPCより激しいので、定期的なメンテナンスが必要です。が、ここまでされるとは。私も時々、勤務校や同勤している先生方のノートPCの修理で分解しますが、ここまで分解することはありません。
私なら、データのバックアップを取って、新しいノートPCに移します。
明日は、第1回熊本城マラソンの応援と、撮影に行ってきます。