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スリービルボード、映画

2018-02-13 21:38:25 | 映画

2018年度のアカデミー主演女優賞、と助演男優賞をとられました。作品賞はシェイプオブウオーターがとった。

2月の休日に、面白い映画があると聞いて、六本木に見に行きました。

新宿の映画館は予約で満席だったのだ。

アメリカの片田舎で、娘を殺された母親が警察の捜査に不満をもって、道路わきのビルボードに警察捜査への非難広告をだした。田舎の小さな町の出来事なので、そのことによって田舎の社会がいろいろ分断されていく。母親はブルーカラーのカウボーイ風で、ハチャメチャでやりすぎることがある。

警察の捜査を黙ってみているか、田舎の閉鎖的な社会にじっと耐えるのか、、、ビルボードへの広告という形式だが、強烈な声を上げたのは確か、その後の行動も日本では考えられないくらい暴力的だった。

黒人差別からゲイへの差別、田舎社会をかき乱すものへの差別、最後のとどめは国内部の正義より、国外への軍事行使という正義が最優先するという不条理。

不条理のオンパレードが、実際の社会だよというのが、もしかしてメッセージなのかな。

国の正義(軍事)が国内社会の正義や悪事よりも優先される、、、。

一人一人の個人的正義感はちっぽけなものだよーーー。

もしかして、一人や二人殺されることなんて、、、国にとってどうってことない、、、。

いや、ちっぽけというよりも、どんなに逆らおうとしても、時と国の大きな流れには逆らえないのか、、、と問うている。

主人公は暴力的で家族をも巻き込むし、やることは滑稽なくらい激しい。

新任黒人所長が出てきて、この事件はアンタッチャブルなことだよ、と言ったのが全てでしょう。黒人所長だったら差別のようなことには対処できても、こと国レベルにになると無力なんだ、、、。

ポリスとして社会を守りたいが、これが限度だよ、、、。

エンドでは敵対していた母親と暴力的な警察官両人が、一緒に銃をもって「道すがら考えよう」と言って旅立つ。目指す相手は中東に派遣されたグリーンベレーのような退役軍人だ。退役軍人の犯罪は国の悩みでもある。国のために命を懸けて戦ってきたものは、戦場にいて死と背中合わせで生きてきた彼らの本能が、ささくれ立っているのは考えられることで、平和な国に戻ったら、社会制度からはみ出ることが考えられる。

どうするか、、、。

暴力警察官と子供をレイプされ残虐に殺されて立ち上がった母が、、、退役軍人に復讐するのか。

「道すがら考えよう」と言ったエンドの言葉に託したもの、、、。

怒りの連鎖は、、、。

それが、ちょっぴり救いになっている。

 

この映画の評論で、現実離れした暴力が納得いかんという方がいらしたが、現実は小説より奇なりというでしょ。この映画のストーリーよりも、現実社会、今現在の世界のほうがはるかに狂っている。

そんなことは日本国内にだって、お隣の国の韓国、北朝鮮、中国を見たってわかるでしょ。自由の国と言われているアメリカにだって狂気は存在している。それが見えないんじゃ、もしかして見ないようにしているんじゃ、やっぱり問題だよー。


そうそう怒りの連鎖は、、、事件の発端になった娘さんのレイプ、焼殺しがこの田舎の町での問題発生だったが、その後田舎の町では事件解決に立ち上がった母親を介して、町が2分されるような事態になった。つまり事件がきっかけで、いろんな怒りが田舎町に沸き上がったのだ。事件は砂漠地帯から帰還した元兵士が起こしたもの。その兵士は砂漠地帯での危険な任務と、殺し合う部族間の怒りの真っただ中で兵士として戦ってきた。元兵士は砂漠地帯に漂っていた怒りを身に着けて、本国にそれを持ち帰ってしまったのだ。怒りの連鎖とはこのことを言っている。その怒りが母親に移りさてどこまで連鎖が続くのか、、、。ハッピーな連鎖だったらいいのにねーーー。


爽快活劇映画(勧善懲悪)じゃないが、味わいのある映画です。

 

お勧めします! 

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