ランシモ

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田沼武能さんの写真展にいく

2019-04-05 12:09:28 | 日記・エッセイ・コラム

写真界の大御所、90歳になりまだかくしゃくとしていらっしゃるそうです。

田沼さんが写真を撮り始めたのが戦後あたりから、、、日本が戦争の爆撃で焼け野原から立ち上がっていく頃のことです。

小さな子供が、ありあわせの布でボロ着をまとい、たたずんでいる、、、。

昔の「我が身」を見るような思いだった。

思わず、、、写真の前で手を合わせてしまった。

貧しかったけど、回りが皆同じような状況だったから、自分ではそれが当たり前だと思っていた。

パンフレットの表紙写真は、「戦後が終わった」と言われた1960年代だろう。

子供がやけにキレイな服装ですから。

1950年代は、こんなもんじゃなかった!

田沼さんは下町の浅草近辺の生まれで、写真館の息子さんだった。

それで、物心ついたころから、戦後の日本の日常と子供を撮り続けている。

すばらしく立派な業績です!

1970年代に入ると、黒柳徹子さんと一緒に世界を回り、子供達を撮っていました。

田沼さんの撮られる子供は、構えることなく素のままの生活姿で、見る人の前に登場します。

肖像権という概念がない写真です。

これが、世界の男たちとなると、、、さぞかし撮るのが難しいでしょう。

田沼さんの対極にあるカメラマンが、セバスチャン・サルガドかなー。

「人間の大地、労働=ワーカーズ」ていう写真集があります。これまたすごい現実を突きつけてきます。人はかくも働くのか、、、これが現在だと思うと、、、。人は神になったていうくらい、働く人が神々しいでしょ。

田沼さんの子供たちには、ボロ着を着ていても「むくの天使」じゃない「まだ人格のない人に至っていない人」を感じさせられる。サルガドのワーカーズの人は、人が神々しいけど、田沼さんが撮られた子供が「人」になるには、長い月日が必要なんだなーと、、、。

世田谷美術館で田沼さんの写真展をご覧ください。

4月14日までです。


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2 コメント

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父や母達の時代です (松橋の町)
2019-04-06 08:10:36
今は亡き父と母は昭和3年(1928年)生まれなので、写真展の年代は父母の青春時代になります。私が生まれたのが昭和38年(1963年)なので、生まれてすぐですね。
ポスターの写真の時代は覚えていませんが、懐かしさを感じます。
そんな私も今年で56歳。
昭和、平成そして令和と三つの時代を生きることになるとは。
Unknown (shimo)
2019-04-07 23:06:59
ご両親は戦後の大変な時代を生き抜いてこられたのですね。戦後日本が世界に先駆けて復興していった、そんな時代だった。ある意味で日本がいちばん希望に満ちていた時代だったかもしれない。今では他国が成長して、相対的に日本の立場が弱くなった。でも、それは相対的なことであって、日本の社会はわりかし安定しています。ただ、人口問題は政府、国民全体で改善しなきゃ日本消滅が笑い事じゃなくなります。生きやすい日本を作らなきゃあかんということです。
令和になったらやるべきこと、そのいちですね。

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