四国香川県の高松と言ったら「うどん」と「金比羅さん」でしょ。
夜行列車で高松について、真っ先に駅前のうどん屋さんへ直行した。
何度もうどんを食べに来ているが、20年前に最初に駅前のセルフうどんを食べた衝撃が忘れられなかったのだ。
あの感激をもう一度!
最後に香川でうどんを食べたのは10年はたっていないと思うが、そうとう昔になる。
で、ネットで調べておいた、高松駅前の長距離バス停近くのうどん屋さんへ。
一口食べて???、、、これはなに、、、。
これは、これは、四国は香川のうどんとは思えないしろものだった。
駅員さんや肉体労働者さんが入っているから、間違いないと思ったら、、、東京だったら場末のはやらないうどん屋さんレベル。
ぶちぶちじゃないかーーー。
350円でも「しまった」と思うのはまずいんじゃないか、、、。
あとでもういちどネット検索したら、駅前5軒は間違いないが、口コミでは期待しないほうが良いと書いてあった。それを私は見逃していた、しまったーーー。
駅前5軒ではあるが、推薦に値しないお店だったのだ。
おぃおぃ、そんなお店を載せるなよ~~~怒ったが時すでに遅し、うどんは腹の中に納まった。
四国へ上陸して、しょっぱながそれじゃ思いやられます。
あれほど感激した「四国のうどん」はどうしたの???
うーん、気を取り直して鉄マニに変身します。
じゃーん
JR駅から徒歩5分ぐらいにある「ことでん」の始発駅へ。
いい感じです、いかにも始発駅と言った風情、、、鉄マニの心を揺さぶります。
高松築港駅といいます。
高松城跡にめんしています。
高松城は江戸時代には松平さまが治められていて、お城は66万平米もあって、お堀には海水が引き込まれ船着き場まで城内にあった。完全な海城だった。
別名が玉藻城といい、海海苔がいっぱいあったんだろうな、おいしそう。
現在の高松城はは1/8の面積になってしまった。
このお堀も海水で、たまに色とりどりな魚が泳いでいるという。
海水が引き込まれた堀をとっておけば観光資源になるのにと思うのは、いつものとおり後の祭りですね。
海城として第一級ものだった。
江戸城も海に浮かぶお城だったという。銀座のあたりは砂浜だったと言います。佃島は離れ島だったし遠浅だったのでしょう。
だから、海から見ると江戸城はすくっと海面より立ち上がっていた。
今では想像ができないけど。
がっかりした「うどん」のことは忘れて、たのしい乗鉄になり金比羅さまへ向かった。
うーむ琴電(ことでん)はいい味があるぞーーー。
もしかして、京王線で使っていた車両かな。
私らが中学生のころの京王線みたいだな。
「ことでん」は大きく3路線あります。
金比羅山へ向かう路線と、源平合戦で有名な屋島を抜け讃岐市へ向かう路線と、香川平野を長尾までの路線です。
地方鉄道はすいています。
これが8時頃と5時頃だと学生さんたちが通学でいっぱいになる。
これを見るのが私の楽しみでもあります。
地方の学生さんは、どんなのかなーと、住人観察ですね。
東京まで4990円とは、恐るべしLCC航空ですね。夜行特急だと15000円近く、バスでも8000円ぐらいでしょー。飛行機でどうやって4990円でできるんだ?
整備は完全か???
と言っても、つい正月明けに台湾へLCCで飛んだが、2人で往復80000円以下ですよ~~~!
恐るべしコストダウンだ。
うちの会社も似たようなものかな。業界最安値と言ってくる人がいてがっかりすることがある。安さを売りにしているわけじゃないからです、、、。原価償却がだいぶ終わっていて、いろいろ安くなっているからなので、売りはハードと技術だと自分たちは思っていたのだ。
琴電の終点「琴平駅」。
JRの琴平駅は近くにあるが乗り換えに使えるような距離じゃない。
ローカル鉄道の旅なのでJR四国は使わなかった。
JR四国もそうとうローカルな感じがしますが、、、。
でも、徳島に来たら「ことでん」でしょー。
琴平の街を歩いていたら、こんな文字を発見。
「カフェ&足湯&うどん」
なんだこれ、、、。
コーヒーを出すうどん屋さんで足湯があるのかーーー。
すごい!
うどんを食べて足湯につかって、コヒーで一服しなさいとか、、、。
むちゃくちゃなのが地方の面白いところ。
こちらで話を聞いたのだが、
四国連絡橋が3本できて、高速道路と鉄道が直接本州から乗り入れできるようになって、高松はさびれたという。
タクシーの運転手さんの話です。
以前は金比羅さん参りに来たら、金比羅さん温泉に泊まっていったと言います。
観光客や修学旅行生でいっぱいだった温泉街が閑古鳥が鳴いていると。それは高松とて同じで、交通の便が良くなって以前より栄えているのは四国では松山だけじゃないかと。
道後温泉の一人勝ちじゃない。
昨年、訪れた高知は松山ほどじゃなく、むろん高松よりもローカルな印象を感じた。高層ビルが立ち並ぶ以前の段階だった。高松は開発されているのだが、いかんせん人が少ない。地元の人よりビジネス客が目立ちます。
だからホテルは良さそうだが、こと市民や県民はどうしているのかしら、、、と考えてしまう。
金比羅さんの山道入口にあった、おしゃれなアイスクリーム屋さんです。内部は乾燥果物の売り場でした。
金比羅さんの土産物屋さんの多くは昔ながらの土産物屋さんでした。
おどろおどろした感バリバリあり。
シャーベットに果物がちょび乗っかっています。
たぶん、私がこの日の最初のお客さんじゃないか。
これが正真正銘の金比羅さんの土産物です。
なんだかよくわからないのばかり。
誰が買うのか、、、爺さまか婆さまか?
ほんと時代を考えろよーーーと思ってしまう。意外に中国人に人気がある???
ここから1000段近い階段上りが始まります。
振り返ると讃岐平野が一望にみえる。
関東にも丹沢の大山にも階段が続く参拝道があります。規模は金比羅山のほうがはるかに大きい。大山は小田急線の伊勢原から登ります。大山の中腹に阿夫利神社があります。なぜ知っているかというと大山登山マラソンに何度も出場していて、参道の階段を走って駆け上がっていましたから。
1000段の階段上りの足に自信がなかったら乗り籠がありました。
いくらだか聞きませんでしたが、ネットで見たら往復で6800円だそう。
2人で1時間ぐらい担いでくれるのだから、安いものですよー。でも奥社までは行かないようです。
平日なのでガラガラです。
天気も悪いし見晴らしもよくない。
どんより曇っているが、、、中国語がそこかしこで聞こえてきます。
恐るべし中国観光客だ。
こんなところまで、ちらほら出没している。
と言うことは、、、反対に中国、台湾、韓国、フィリピン、タイにもっと宣伝したらよいのでは。
すごい数の観光客が来る可能性があります。
日本人は、私の感じている限り、、、若い男は旅行しません。金がないのか興味のありどころが小さいのかわからないが。若い女学生たちは、それなりに国内旅行をしていますが。
だけど、若い人に限らず、日本人の観光は国外に目が向いています。その方たちの目を国内に向けさせるのは難しと思うので、外人さんに地方の豊かな自然とローカルな特色を売り込むのがいちばんだと思います。
海外の旅行会社にアッピールですね。
ぜひ、地方行政がやってほしいこと、そのいちです。
苔むした灯篭。
昨年暮れに行った伊豆のお寺さんも苔だらけだったが、日本は基本的に雨量が多くて亜熱帯で苔がはびこり森には蔦がからまり、放っておいたらジャングルになります。
イザベラ・バードの1890年の日本紀行にも書いてあったとおり、ジャングルの国だったようです。
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e
日本より熱帯の国はいくらでもあるけど、雨量まである地域は東南アジアや台湾、中国南部ぐらいしかない。
カナダは巨木の国だしちょっと違うようだ。
南米のアマゾン流域もジャングルですね。
南米でもアンデス山脈をちょっとでも西側に移動すると、ジャングルから砂漠へと変わります。それは見事なほどの気候の違いです。ペルーはマチュピチなどの印象があるからジャングルの国と思われているけど、実際は南米大陸の西側なので国土の8割がたが砂漠です。砂漠が太平洋の波打ち際まで続いているという荒涼とした国です。ペルーの貧しい人は海岸線の砂漠に掘っ立て小屋でくらしていた。古い見聞なので今ではもっと良くなっているとは思うが、、、。
金比羅さんの奥社からは讃岐富士が見えました。
天気が残念で、この後すぐに雨模様になりました。
ことでんで来るときは晴れていたのに、金比羅さんにいるときに、どんどん天候が悪化してきた。
立派な境内ですが、この季節は参拝人もすくない。
さぞかし古いお堂なのだろう。
高床式はあまり見たことがない。
もしかして舞台になるのか???
天候が心配なので急いで下山です。
どこにでもあるような参道の土産物やさん。
この手では伊勢神宮の「おかげ横丁」が全国いちばんです。
新しく作られた参道の街で、たしか赤福の主人が周りを説得して造ったまちです。
参道がにぎわっているのもお伊勢さんのおかげでしょう。
お伊勢参りは、何といっても日本一ですからねーーー。
日光よりにぎわっています。
東京や関東の人にはお伊勢さんは遠いので、うといと思いますが、、、。
よくできたお面だが誰が買うのだろう。
外人さんが「お~ジャポン」と感激して買ってくれるのかな?
日本人だって、ケニアに行ったら木彫りの像を買ってくるでしょーあれの反対バージョンになるのかな?
「これが日本の象徴なのよ」なんてね。
「日本人はみなこんな顔」などと思われては、問題あるのでは、、、。
こんなに「おかちめんこ」じゃないぞー。
ことでんの琴平駅横にあった灯台です。
海じゃないのに灯台とはめずらしい。
きっと遠くから歩いてくる参拝客にとって、重要な目印になったのかも。
灯台なので、最上階でたき火でも燃やしたか???
また、琴電に乗って戻ります。
次の目的地は仏生山温泉です。
仏生山温泉は最近掘り当てた温泉で、Uターン組の若旦那が始めました。
町おこしもやっているそうで、直島の地中美術館と同じぐらい興味があった。
四国は仏生山温泉が注目
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/1a11818f7609f51efb950f430cbe3df3
直島の地中美術館とアートたち
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/15d78080b2ad0420692114dd56e4be30
高松から直島へ渡る、島自体がアートの神殿
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/0fbd0dcb330754c1f15bff562ead499d
サンライズ瀬戸、寝台特急で高松往復
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b37a4112804dfa38ab8a9f39fd201d14
つづく