著者は妹尾河童さん
時代背景は第二次世界大戦のひとつのきっかけになった、日中戦争あたりから、神戸の街中での世相、家族の中の意識の移りを描き出している。
妹尾河童さんの自叙伝のような物だけど、記録じゃないので、記述されている年代は正確でない可能性があります。
少年Hは妹尾少年ととらえていい。
一億玉砕の軍事主義から民主主義に、一夜にしてころっと変わる世相が少年Hの目で、シニカルに描いています。
私達はその時代を知らないから、想像はできるが、体験談としても面白い。
人は、多くの人は、周りに流されていくものです。それが流行であったり、何かの主義であったり、反対意見がいえなくなるのは同じ。いい悪いではなく、それを知って意識しておくだけでもいいかなー。
古本にて105円。
細部はあとで