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イタリア-スイス国境山中のお花畑をトレッキング

2014年08月01日 | 日記

サンモリッツから帰ってきて疲れて晩飯を食べていたら宿のオヤジがやって来て「明日トレッキングに行かないか」と言う。
「いや疲れてるし、こう見えても年とってるんですよ」と答えると、「何言ってんだ、電車で座ってスイスに行っただけじゃないか。おれなんか74歳だぞ」と一喝されて、返す言葉もなくトレッキングに行ってきました。


宿のオヤジの運転で、ボルミオからリヴーニョに行く峠道を途中でそれて、まだ走るのが不思議なほどの年代物のランドローバーで行くので、どんなに踏み込んでもスピードは出ないのですが、だんだん道が狭くなって、舗装がなくなって、ただの山道になって、それが切りたった崖の上の細道になって、田舎のバスはオンボロ車で、凸凹道をガタゴト走って、奔騰する雪解け水に今にも流されそうになっている木製の橋をいくつも渡ったりして、「ああ、こういうのオフロード車の宣伝で見たことあるなあ」などと思っていると、すごい擂り鉢状になった高原の山小屋にたどり着きました。Rifugio Federico 標高2,134m。


氷河が2つ見える。その反対側は「あの山の向こうはすぐスイス」だそうな。
岩がごろごろ転がっていて、野花が咲き乱れた高原を、イタリア人7人とトレッキング。
白い花は薬草だそうで、茶や酒に入れて飲むと消化に良いというので、家族連れは必死で摘んでいました。

リボルノから来たという熟年夫婦はもっぱら写真を撮っていて、日本製カメラを自慢された。


まあ、わたしもついにお花畑の住人になってしまいましたよ。
山小屋に戻って昼飯。この山小屋は建てるのに10年かかったという。というのも大工が一人ついて、あとはみんなボランティアで建てるんだそうです。所有は山岳クラブ。そういう山小屋がこの辺にいくつもあって、宿から車で客を運んできては、遊ばせているらしい。若者達が料理を運んでくる。


食事の間、宿のオヤジはワインをがぶ飲みして、薬草の入った食後酒も飲み、みんな最初はおとなしくボルミオのテルメの話をしていたのが、そのうちリヴィーニョの免税店では何を買うのが得かという話になり、それがどうやら銀行融資の話になっているらしいのだが、宿のオヤジも含めてみんないい具合に酔っぱらってだんだん声が大きくなって、身振り手振りが大きくなって、こうやってイタリアの食卓の風景ができ上がるんだなあと納得しました。
どうでもいいけどこのオヤジは、いつか酔っぱらい運転で崖から落ちて死ぬな。

 


帰りに寄り道してフォスカーニョ峠を越え、リヴィーニョの上に位置するトレパッレ(標高2,069m)へ。ここも免税地で、我々が免税店を見ている間にオヤジは無税のディーゼルを給油し、また800メートルの高低差のつづら折りの峠を下りてボルミオへ。
フォスカーニョ峠では財務警察が検問をやってました。ニセ国債を持ってなくてよかったー





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