ミラノの南西にあるコムーネ、ヴィジェーヴァノに行ってみようと思いました。
ジェノバ門で地下鉄を降りて、ローカル線に乗り換えればいいのですが、1時間来ない。駅は落書きだらけで、とっても治安がよろしくなさそうなところです。
2等車しかない汚い電車に自動券売機で買った1等車のキップで乗って30分弱でヴィジェーバノへ。
ここは14世紀はヴィスコンティ家、15世紀はスフォルツァ家が支配していた町で、支配者が美しいルネサンス風の町を残しています。最初は城だけがあったのですが、有名なスフォルツァ家のイル・モーロが城を拡充して、ブラマンテに設計させた塔を加え、また城に隣接して美しい広場を計画しました。計画はレオナルド・ダ・ビンチが立案して、ブラマンテによって仕上げられました。すごい広場だ。
このドゥカーレ広場は、まあ、ルネサンス風の回廊に囲まれた、うっとりするほどきれいな広場なんです。外壁は、フレスコ画。屋根の上に形の違う煙突がバラバラにつきだしていてユニークです。ブラマンテのつくった70メートル弱の塔には、1.5ユーロで登れるみたいですが、パス。
広場の石畳の模様も斬新です。
コの字型だった広場をふさぐようにして、聖アンブロージォを祀ったドゥオーモがあとから建てられました。ファサードも内部も、思いっきりバロックです。長い間かかって広場に馴染んだのでしょう。
この街には他に、聖フランチェスコや、この街の守護聖人のマテオが祀られている教会があって、それぞれゴチックでおもしろいです。
広場に続く商店は空き店が多く、いかにも景気が悪そうです。有色人種多数。オレもか。