ヴァーニ・ヴェッキでノックアウトされた平たい顔族ですが、翌日懲りずに、ヴァーニ・ヴェッキから100メートルくらいのとこにあるヴァーニ・ノーヴィ(新温泉)に向かいました。
オーストリア占領時代1836年に新規に掘削されたものです。サボイ家のウンベルト1世も来たらしい。
こっちのほうはヴァーニ・ヴェッキよりホテルが立派なのと露天風呂がかなり充実しています。
露天風呂は、もともとホテルの野菜畑だったところに新たに作られたもので、いくつもの泡風呂や打たせ湯、泥風呂やプール、3つのサウナがあります。昔に馬を洗っていた細長い風呂でぷかぷか浮かんで遊ぶこともできます。究極に呑気です。
サウナのひとつは、200年前の小屋をそのままサウナに転用したもので、外の風景を眺めることができてなかなか快適です。露店風呂に長時間浸かっていると、神経がのびきって、風呂から出ると1年間宇宙に滞在してた若田さんみたいに重力に逆らって歩けないので、みんなバスローブを着たままよちよち歩いています。
屋外の大きな風呂から建物に抜ける、2004年に作られたグロッタがあります。いくつかの風呂とサウナがあるだけで、大したものではありません。
19世紀に作られたホテルの裏側の建物には、ミラノの大聖堂にも使用されているボルミオ産のピンク色が入った大理石の立派な浴槽の風呂が4つと、サウナとスチームサウナがあります。
まあ楽しめるんだけど、個人的にはヴァーニ・ヴェッキのほうが面白かったです。「ボルミオ温泉」というとこちらの方を一般的には意味するようで.19世紀から20世紀初頭に作られた温泉やホテルを宣伝する古いポスターがたくさん飾ってありました。
それによると、当時から今も走っているバス会社(プレーゴ社)が温泉行きの路線を走らせていて、ティラーノからこの温泉まで2時間20分かかっていたようです。