三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

黒光りの誘惑 ~まさに狂想曲

2019年12月01日 | そら モノ 色々 
時計を見れば昼の12時を過ぎてしまった
すでに4時間半も離陸を待っているわけだが
目の前に駐機する銀と黒の光り物に魅了されたままである


タキシングの時はTシャツ姿だったパイロットは、いつの間にか飛行服に着替えている
鹿児島へのフライトはこの MATT JONES氏 が担当するのだろう


ピラタス PC-12 の後部キャビンは大きな扉つき


博物館の館内へは燃料抜きをしてから入れたと聞いていたが

エプロンでは本格的に、翼とコックピット後部の燃料タンクへアブガス燃料注入


暫く時間をあけた 13時過ぎ、救命胴衣を付けると離陸前の機外点検が始まった


それをコマめに追うビデオカメラスタッフ
ジュラルミン肌の銀レフ効果を感じるね




スピットのロールスロイス・マリーンエンジンは、始動時に炎が出ることがあるので
シャッターチャンスを待ったが~、まったく見えずで残念!
追い続けているビデオカメラには炎が映ったかな


撮影に忙しかったスタッフが随伴機に飛び込めば
やっとタキシングが始まる、5時間半待ったぜ(笑




黒色の機体だと思ったピラタス機だが、なんとなくチョコレート色
でも尾翼にはシッカリ「BLACKBIRD」の文字が入っていた


ピラタス機のパイロットは時々後ろをうかがいながら進み
スピットは前方視界の確保で左右に機首を軽く振りながら滑走路エンドへ
銀の肌には青空が映り込むなんて、好天が嬉しい




近くのラジオから「スピット・フォーメーション」のコールが漏れ聞こえ
まさか、フォーメーション・テイクオフ!? 
それは困る、撮影がし難い


駐車場のフェンスも凄い人の数
自分のいるデッキでも、一般のギャラリーが加わり大混雑中


心配することはなく、普通に単機づつの離陸





黒光りと銀翼もこれが見納め




無事に世界一周を成し遂げてくれることを願いながら
小さくなる編隊を見送り自分も遠征終了

この日の同業者さんはもちろん、自分にとってもこれはまさに狂想曲
終わってしまえば、祭りの後状態で脱力感も沸いてくる

さて、予定よりも大幅に長居してしまったが
夕方までに帰宅しないと緊急バイトに間に合わないぞ!


※ 12月5日
 シルバースピットフォーメーションは無事にミッションコンプリート
 イギリスのグッドウッド(Goodwood)飛行場に到着しました
 着陸直前に行ったビクトリー・ロールの動画がTwitterで公開されてます
 22カ国と27000マイルを飛行、日本での滞在が台風等の影響で一番長期だったようです
コメント (6)
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