Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

生中継の妙、色々

2018-08-19 | 雑感
夜中に窓を閉めるかどうかの微妙なところだ。翌日の気温を考えれば夜のうちに冷やしておきたいのだが、寝室を除いて窓を開け放しにするとそれなりに冷えて、若干明け方の睡眠が浅くなり、朝が辛くなってきた。日の出前に起きたいのだが、中々体がついて行かない。

ランランの演奏中継が流れてきたのには驚いた。生中継は後半からの予定だったからだ。しかしそのリンクが繋がらなくなって、焦り気味に色々と試していると、僅か四分足らずながら演奏風景が流れたのだ。明らかにテスト中に流してしまったようである。最もラディオ中継はしていたようなのでそれほどの大事ではないが、とても興味深った。左手の調子はタングルウッドと同じようだったが、それに苦慮している真剣な表情が見れたのが良かった。ラディオも聞いていないので批評が出るのが楽しみだ。今後左手の調子が戻るのかどうかは知らないが、ランランのピアノを知っている人が何かを書くだろう。

流出Videoを見ると、ランランの表情が映るように左右に二台のカメラが立っている。これはどう見ても映像化が前提となっているようで、制作会社が撮影している。ドキュメンタリーになるのか、仕上がりによっては製品化するのかは知らないが、生中継を断った理由はここに関係しているのだろう。

お試しでウニテルの動画を観た。知らなかった映像どころか演奏会があった。日本では、インターネットなどない頃だから、全く知る由も無かった。ヴィーナーフィルハーモニカーがベルリンのフィルハーモニーでバーンスタイン指揮でマーラーの第九を演奏するというものだ。年代は調べていないので分からないが、コンツェルトマイスターのヘッツェルの横に髪のフサフサのキュッヒルが座っているので、大分前の演奏会だと分かる ― ベーム指揮の日本公演ではもう既に禿げていた。バーンスタインからすれば日本で振った二回の第九のその間で、最初のニューヨークフィルのものは聴いていないが、その後のイスラエルフィルとの演奏よりも端正で、後年のベルリナーフィルハーモニカーとのものよりもいいかもしれない。少なくとも今お勉強に使うなら一番良さそうな資料になる。ヘッツェルが率いている時の方が楽団も堅実で良かったような感じがする。

それにしても背景のサイドの壁も何か高いベルリンの壁のように見えて、演奏者の後ろには網の柵までついていて、まるで陸の孤島西ベルリンを象徴しているかのようだ。あの当時のフィルハーモニーを回想するが、これは気が付かなかった。それでもあの壁際に建つフィルハーモニーでの休憩時の雰囲気の漆黒の闇の異常さは今でも忘れない。

タングルウッドからの放送は雷雨が酷そうだが、録音はタイマーで上手く録れたようだ。どんなショスタコヴィッチになっているか楽しみだ。少し触りを聞くと雷鳴に影響されずに細やかな仕事ぶりで好感が持てる。同じようにルツェルンの祝祭管も以前のようなオールスターは無くなってもシャイーの指揮がなかなか冴えているようで、とてもいい。丁度先日聞いた、エストニア祝祭と都饗と、これを比較すると、交響楽団はいかにあるべきかという議論のとても良い材料になると思う。エストニアとルツェルンは寄せ集めで共通しているが、交響楽団としての鳴りは全く異なっていて、ルツェルンの出来は際立ち、何がエストニアに足りないかは明らかだろう。同じような意味で都饗に足りないものも比較するとよく分るのではなかろうか?シャイ―がヤルヴィと比較して指揮者として優れているとは容易には言えないが、恐らくその常任の経験からしてオーケストラビルダーとしては格違いであることが如実に出ている。それはゲヴァントハウスやコンセルトヘボーで残してきたもので明らかで、その点では都落ちのヤンソンスと比較しても分かり易いかと思う。業績の芸術的な格が違う。そこを小澤と斎藤記念と並べてみると余りにもはっきりし過ぎないだろうか?

それはバーンスタインのマーラー演奏実践にも表れていて、決して大雑把な仕事ではなくて、寧ろこうして改めて聴いてみるとキリル・ペトレンコなどとその楽譜の細部への拘りではそれほど変わらないことになる。技術面などは別にして、その客観性を何処に置くかという差異でしかない。ベルリンでの昔のヴィデオを観れて、とても参考になった。自身の中で記憶されていたのは、実はそうした細部の繋がりの効果であって、その後の爆音を鳴らすことで成果としたようなマーラーの交響曲解釈では無かったという事だ。エサペッカ・サロネン指揮などのものの方が遥かにハリウッド的グロテスクを狙ったものであるかが理解できるかと思う。



参照:
組み込まれる経済プラン 2018-08-15 | 文化一般
ペテン師野郎の指揮 2018-08-11 | 文化一般
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