Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

高位な座席からの風景

2019-06-23 | 
聖体の祝日の木曜日、ハムブルクのエルブフィルハーモニーの来シーズンのティケット発売だった。北ドイツは平日で、カトリック圏を中心に南ドイツは祝日だったので、八時間近くそれで時間を費やした人も少なくないと思う。

成果は、紆余曲折があったが、十分だった。前日からあれやこれやと調べていたのだが、予想通り結局思うようにはならず、電話で以って早めに解決とはならなかった。兎に角一斉発売なので、対象数が多過ぎて、そもそも電話で対応する気があったのかどうかも分からなかった。其々の電話で直ぐに録音に回された。

既に書いたようにケルンの方へと向きを変えかけたが、辛抱して18時のオンライン解除まで我慢し続けた。ケルンでも一つだけは所望の席が余っていたからで、それが売れないかと心配だった。しかしその甲斐があって思いがけず売れ残っていて、それも第一希望のブロックから決して悪く無い席が一つだけ残っていた。欲を言えばもう一つ前の列ならばそれ以上望ことは無かった。それでも3Dの座席からの光景を見ると、先ずはこのホールの批評をするのにも使えそうな席で、逆にその席で不満があればもはやこの会場は駄目である。

ベルリナーフィルハーモニカーのエルフィーでの公演は数晩目になると思うが、指揮者がサイモン・ラトルでもなかったので即完売とはならなかったのだろう。その証拠に翌日、翌々日のロンドン交響楽団は二晩とも完売までに時間が掛からなかった。言い換えると、如何にキリル・ペトレンコが前任者とは異なって知名度も人気も無いかという事になる。既に、ミュンヘンの座付と一回、ユース管弦楽団と一回登場していて、直ぐに完売にならないという事は、精々前者の聴衆の半分と後者の四分の一ぐらいしか再訪しないという事ではなかろうか。それ以上に人気がなさそうなのはフランクフルトのアルテオパー公演で散々な売れ行きだ。理由はその超格安の料金で分かるようにアルテオパーが主催しているので定期会員が入っていないので本当の一般発売になって、バルコンの第一列が空いていることからドイツェバンクも招待客をベルリンに集めただろうことなどが想像される。

更に、客の入りが悪いのは明らかにプログラムゆえにだろう。音楽ファンからすればとてもバランスが取れたストラヴィンスキーからピアノを使いながらのツィムマーマン、そしてラフマニノフへの魅力的なプログラムであるが、エルフィーの聴衆の多くにとっては「無名の指揮者による訳の分からないプログラム」となるのだろう。やはりあそこの聴衆の質が平均すると低い、ケルンとは一ランク下だと思われる。

そうなると、プログラム一曲目のストラヴィンスキーをブラームスに替えさせたフランクフルトはどうなっているのだとなる ― 今確認するとプログラム変更でブラームスが無くなっている、初めからそうならハムブルクに行っていなかったが、まあ地元だから仕方がない。最終的には埋まると思うが前代未聞だ。146ユーロから37ユーロまでの価格帯はとても良心的で、これがヴィーナーだとしても価値がある。そして音響はシューボックスという事ではエルフィーよりも優れていて、間接音の割合の好みに応じて座席を距離によって選べる。若干長めに後を引く傾向はあるのだが混濁は無く美しい。嘗ての大阪のフェスティヴァルホールよりも、ザルツブルクよりも綺麗である。エルフィーの裏側に190ユーロとか154ユーロ出すぐらいなら、アルテオパーの最高席146ユーロの方が音響的には完全に上である。身体が複数あったらバルコンの最前列を買いたいぐらいだ。勿論私は37ユーロでとっておきの場所を四月に購入していた。

早速宿を予約しておいた。年始は二泊して翌日劇場にも出かけたが、前夜も劇場も興味なく、安い席を翌日にも取り損なったので、今回一泊のみで、一直線で出来る限りハノーヴァーに近い宿を中継地とした。77㎞、一時間の距離だけでもハムブルクから離れることで、帰宅に若しくはチェックインに早く着ければ楽だと思った。ホテルまで自宅から520㎞、5時間の道程となる。予約した宿は60ユーロしないので、車中のランチボックスなどを充分に整えれば、あとは駐車場の高額料金だけで済む。このままならば同じプログラムを聞くためにケルンに寄ることも無いと思う。



参照:
想定より急がされた決断 2019-06-21 | 雑感
エルブフィルハーモニ訪問 2019-01-11 | 文化一般

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