Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

暗黒に射す一条の光が

2020-12-23 | 
クリスマスイヴから年末までの番組表などを探索する。年始はまた別にすると、年内では年末の予定に変更があったようで、ZDFのドレスデンからの中継があるのかどうか。音楽会自体はキャンセルになっても全く放送の宣伝が無い。番組枠は使っているようだが、そもそもARTEとの間でジルフェスタ―争いをして破れた経過から、最近では音楽監督ティーレマンがヴィーンにいて代わりのメストが指揮に入った時ほどのハイライトは無かった。バイロイトの方は年内で元祖音楽監督を辞めるとして、ドレスデンの方でも動きがあるのか。シュピーゲル誌に「先ずはPEGIDAの扇動者扱いされて議論も出来ない」と不平を述べているようだが、今回のコロナの爆発も同様の連中の陰謀論が招いているのは間違いない。

その元祖音楽監督にお会いするのを楽しみとしていると語っていた来年デヴューのオクサーナ・リニヴが指揮した待降節19日のコンサートの中継がクリスマスの朝に流される。待降節コンサートは当時の知事で後に連邦大統領になるヨハネス・ラウによってはじめられた催し物の様だ。よって今年もラッシェット知事が訪れていたらしい。

豪華キャストの教会でのコンサートで、ゴルダ・シュルツ、フォークト、シャローンなどの歌手や演奏家が次から次へと出てくる。やはり公的に運営されているだけの催し物である。同日夜にはラディオでも再放送される。

楽団は西部ドイツ放送協会の第二楽団であるが、曲目からすれば小編成でありそうでそれほど問題はないであろう。またまた気の利いたものを聴かせてくれると思っている。

スーパーにも出かけたが、天気は冴えないものの車外気温計が摂氏15度ほどになっていた。それは暖かい。一方息苦しさなどもあり体調はまだ回復しない。

愈々連邦共和国の指数が197になったので騒いでいる。なぜならば通常は200で強い規制に出る、つまりドイツ全国をもう一段と外出禁止にしなけらば話が合わない。指数50以下は五つの地域しか残っていない。最後のベルリンよりも北の地域も大分感染が広がった。最もアルプスのスキー場から遠いところだった。既に200を超えてオーストリアを上回った。このまま進めばポルトガルを抜き英国、スイスへと近づく。

一方ここワイン街道などは125で落ち着いている。つまり今まで感染していなかった所の数字が上乗せになってきている。例えばベルリンの300に近いところの隣の地区ポツダムは36で東京の31とほぼ変わらない。

しかし本来ならばクリスマスどころでは無くて規制を強化しなければいけないようになった。全く予想していなかったことだろう。その代りに警察を巡回させると方針を出した。これで分かったことは、新年1月10日には到底ロックダウンを終えられないどころか、強化する必要が生じた。学校をどのようにするかの判断に迫られる。もうこのままでは死者の数にブレーキを掛けられなくなる。

ドレスデンの横のマイセンの火葬場の映像が激しい。同地は数字からすると448で637のバウツェンなどに接している。地獄絵で、真新しいお棺が焼却炉の入り口に足の踏み場も無い程立て積されて、順番を待っている。今迄247人程しか亡くなっていないようだが、ここ暫くに集中しているのだろう。

春のイタリアとの相違は治療を受けて亡くなっているだろうということぐらいだろうか。流石に近くでこのようになればコロナは陰謀だとでもしていた連中の知り合いも亡くなって行って、その時に初めて現実に目覚めるに違いない。ザクセン人としてはとても情けない事だろう。

ビオンテクのサーヒン教授が、インタヴューに応えて日曜日から始める接種に期待と誇りを語っていた。同時に英国での変異に関して僅か1%の変異なので、抗原に対応する1270のアミノ酸のワクチンが効かないことは無いとしている。しかし調査に二週間かかり、もし必要ならば改良に六週間かかるという。

少なくとも変異したものは感染力はあるようで、それが既にドイツにも入っている可能性は低くないとされていて、決して軽視できなくなってきている。日本政府も英国からの入国を止めたようだ。



参照:
死が忍び寄る世界観 2020-12-21 | 文学・思想
ポジティヴ移民サーヒン? 2020-11-17 | 雑感

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