Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

自然環境に内包される社会

2009-06-16 | アウトドーア・環境
ドイツの森の登山道の標識について考えた。先月長距離ヴァンデルングに歩いた場所では、当日マウンテンバイクの競技があったので、通常以上に目印などが錯綜していた。しかしその多くは、道路上に白い砂が盛られるなど、戦いが終われば必要ないものは自然に消えるように工夫されて、常設の道しるべとは一線を隔していた。テーピングなどもあったが、それらは試合後に取り除かれていると想像する。

そうした事情を僅かながらも例を挙げて紹介する。最近よく使う駐車場にプフェルツァーヴァルト・フェアラインの標示板がある。その森の所有権とは別にこうして森の中をハイキングできるように道が整備されている。中山山域に広がるドイツの森の特徴は、そこに隈なく走る林道とその道に交差平行するような遊歩道であろう。

特にプェルツァー森の場合は、既に百年以上の歴史のある上の団体が標識などを整備している。自らが森を歩く会員の裾野は広く、それだけに潤沢な資財があるに違いない。もちろんそれ以前の森の中の抜け道や歴史的な道筋には石像やそれを踏襲した道しるべなどがあるのは言うまでもない。

ついでに挙げると、こうした森を舞台にアウトドーア活動をする団体として、各地にある「自然友好の家協会」、「ドイツ山岳協会地域支部」の三大団体があり、それに便乗する形でその整備された道で乗馬する者も少なくない。最近はそこにノルディックウォーキングやマウンテンバイクの愛好家関連のものが増えている。

しかし、実際には各所に散在する小屋などを中心に、永い活動の歴史があり、さらに現在もそうした団体の活動が盛んである事から、標識などは常に新しく追加されて来ているよな按配で整備保守がなされている。

そうした整備保守が、その地所の所有の公的私的に関わらず、私的な同好の志によって支えられている事と、自治の志と無関係ではあるまい。その自治精神を持った社会性が、新興の競技や娯楽のあり方に対しても、共存共栄の可能性を開いているといえるだろうか。

それとは対象的に神戸の六甲山は、日本のゴルフだけでなく岩登りやレジャーハイキングなどのアウトドーアスポーツの黎明期に深く関わっているにも拘らず、そこにおける都市近郊での様々な活動のあるべき筈の大きな流れがなぜか砂防ダムに堰き止められているかのように、それは中断して澱み顧みられることがないように思う。それはそこに些かの繋がりをもつ者のつまらぬ感傷であろうか?否、それは、違う。

自治管理と歴史認識という空間認識と時間認識の差に、自己を取り囲む自然環境への把握の差として、そこに文化的差異が生じている。



参照:
『西山谷』最上流部
6月12日 梅雨?『六甲山 西山谷』滝で遊ぶ(1)
5月15日 荒地山 気になっていた怪しいコ-ス探査
山での標準基準・知識やコンセンサスの欠如が問題か。
悪化しています。六甲山の落書きペィント
4月9日 芦屋ロックガ-デンにて、意識の違い (NEXT DREAM 記憶と記録)
忙しい日をじっくりと終える 2009-06-11 | 暦
効きが悪かったヴァイツェン 2009-05-10 | アウトドーア・環境
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