Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

怒る影にある男

2019-03-05 | 雑感
ネット散策で知らない映像を見つけた。どうも先日逝去したブルーノ・ガンツを記念して、ルツェルンでの演奏会の映像のようだ。あれは因縁の演奏会だった。先ずは映像から客席が映るだ。

バルコンの階も確かめた。本当ならアバドが舞台をさがるところの背後に一緒に映っている。しかし影が無い。まさしく影である。結局他の場面で確認した。あのエグモント全曲は管弦楽演奏の一つの極だった。斎藤記念とかあるような寄せ集めの楽団がああした演奏をするという今後とも基準となるものだった。

この映像を見るのは初めてで、恐らく生中継されて、その後の再放送は見逃していたのだと思う。当時はPCオーディオ体制が整っていなかったので今のように音楽放送番組にも関心がなかった。そしてまたもやNHKが金を出していて、どこかの日本人が映される。

そもそものプログラムは千人の交響曲だったのが勝手に指揮者の都合で変更されて抗議の手紙を出そうと思っていたのだった。一般売りで購入したのだが、その当時としてコンサートに出費する最高額を叩いた。240フランだった。今年もそれを超えていないのだ。ザルツブルクのオペラにはそれ以上払ったことがあるかもしれないが、この最高価格で「エグモント」と「レクイエム」は無いだろうと今でも思う。しかし第一ヴァイオリンにはシュヴァルツヴァルト出身のゲヴァントハウスでコンツェルトマイスターをやっているブロニンガーが弾いているのを思い出した。あの時はあの髪型までが腹が立ったのだった。しかしオンデマンドの質は全然なのだがなぜあれほどまでに充実した音が出るのか。

日曜日の朝から熱いお湯が出なくなった。暖かかったのでシャワーも温めで浴びれたが、熱いお湯が出ないと余裕を感じられない。更に夜間になるとオンドル効果が無くなって、平常よりも寒く感じた。ヒーターを捻らないでも、熱いお湯が床下や壁を通っているだけでやはり違う。謝肉祭を経て、気を付けないと、そろそろまた風邪をひくような季節になった。



参照:
詐欺の前に凍りつく聴衆 2012-08-19 | 文化一般
第八交響曲をキャンセル 2012-05-09 | 文化一般

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