Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

奥歯を噛み締めながら

2014-03-21 | 生活
歯医者に行った。一年前の親不知抜歯の後初めての訪問である。期間を置いたが、それでもあまり歯垢などが溜まっていなかったようで、それほど酷い目に遭わなかった。計算書を見てみなければいけないが、洗滌だけで比較的安く済んでいるならば、これほど喜ばしいことはないのである。なぜならば、虫歯がないからである。

そこで、昨年登ったコミチルートの話やレ・ドロワ北壁の話に続いて映画の話をすると、元アルピニストであり山岳界に詳しい歯医者は、ダヴィッド・ラマはシェルパの父親とオーストリア女性の子供だと話していた。ネットで予約して映画館に出かけた。

十人ほどの入場者で当日二回の一回目の上映であった。初めてのデジタル映画であったが、なるほどフィルムの傷はなくても、映像が上手く取れていない限りどうしようもない。

ビッグウォールのジム・ブリッドウェルが監修のようにしてコメントしていたが、なるほどツェロ・トーレーの1970年にボルト連打で登られたところをフリー化するのは困難な課題だったに違いない。しかし、映画が伝えるのは、「室内登攀競技で一世を風靡した若者がビッグウェールを登る」ことに尽きる。要するに映像が伝えるように競技の王者もアルピニストとしてはアマチュアーにしか過ぎないのである。それは我々にとっては直ぐにわかるのだが、肝心の競技クライマーとしての妙技も合わせて僅か五分ほどしか映されていなかった。正直大変失望させる内容で、風景映像表現も凡庸で、クライミングの技術的にも殆ど魅せるものはなかった。恐らくラマ自体の技術に我々が習うものが無いと言うことでしかないのだろう。

最も興味深かったのは、ボルト連打のコムプレッサーなどの映像で、そのボルト連打を所謂A0で登る、丁度1970年前半に我々がやっていた流儀を競技界の王者が三度目かの遠征で登っていたシーンである。それも可也危なっかしい登り方をしてである。最後の遠征でその横の脆い頂上直下を登るシーンもフリークライミングの妙技などでは全くなくて、我々が何十年も昔に騙し騙し登っていたような情景であり殆ど滑稽なクライマックスとなっていた。要するにこの映画の結論は、今更ながら「室内登攀で幾ら登ってもビッグウォールとは関係ない」ということでしかなく、例えプロとして登れても、そこではアマチュア―でしか無いと言うことだろう。

ボールダーに相棒の町医者が来た。一通り案内しながら、介助人が居ないと怖くて出来なかった課題を片付けた。初め思っていたように手掛かりの手の交代をしようとするとずり落ちた。そこで、アンダーグリップを左手で保ちながら左方向に右手を伸ばして、小さな手掛かりに掛けて、左手を大きな取っ手に移すと完璧に登れた。次は介助人が居なくても出来そうである。ボールダーは手順が分かるまでが味噌で、解ってしまうとコロンブスの卵になることが多いようだ。その前にロッホムスターをやらせたが、上手く立ててなかった。ライストュングヴァントはある程度こなしていたが、一つもまともには登れていなかった。その後のモースプラットの摩擦登攀も駄目だった。ベーザーリスも駄目で、ポッペルブロックも登りきれなかった。しかし、フェリックスブロックのピアッツァ課題は身長があるので簡単に手が届くので全く問題なくこなして、更に摩擦登攀も右手の押し付けが高いところから出来るのでいとも簡単に片付けた。

その前にブークブロックの月曜日に試したところを介助して貰ったら登れたが、自力で登る可能性は見えたが、中々難しい、それでも話しに聞いていたように、「アレックスブロックのそれよりは困難だ」とは全く思えない。ルッツブロックを見せて、アレックスブロックから、ラムゼスブロックに行くと、町医者は違う手掛かりを使って肝心の手掛かりまで届いた。やはり身長差である。その後、ランゲヴァントの課題を介助して貰ったが、思っていたハング超えよりもその上の方が難しくて怖い思いをした。このシーズンは誰も登りきって居なかったようで、手掛かり等は汚れていた。更にその先の三つを見せて、帰宅の途に着いた時は三時間以上経っていた。新しい靴を探しているので、細い角に立てる靴を選べとアドヴァイスしておいた。



参照:
抜糸省いて最後の抜歯 2013-04-16 | 生活
人類の将来の進展のために 2012-12-02 | アウトドーア・環境
冬至過ぎてクリスマス休み 2013-12-23 | 生活
ディビッド・ラマ、セロトーレに遠征 (月山で2時間もたない男とはつきあうな!)

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