Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

黒い髭などはユダヤ人

2019-04-27 | 文化一般
寝不足気味だったから走るつもりはなかった。日曜日に走ろうと思っていたからだ、それが天気が悪くなってきたので、走ってしまおうと思った。パン屋には来ても走る走らないは自由にしておきたい。結構肌寒くなって、森にやってくる人も少ないが、厚着をしていた。

走りながら詰まらないことを考えた。先ずは木曜日のベルリンでのコンツェルタンテ形式の「オテロ」上演の批評で、ベルリンの放送局が配役などの違いがあっても全く私と同じような感想を書いているなと思った。結局歌はヨンツェヴァがずば抜けていることは明らかで、バーデンバーデンでもスケルトンが絶好調でないと対抗できなかった。そもそもこの歌手はクラスが完全に上の人のようで、バーデンバーデンの歴代オペラ上演で歌った人の中ではトップクラスでは無いかと思う。なにも完ぺきでは決してないのだが、思い浮かぶ歌手を並べても抜きんでていた人はそれ程いない。だからザルツブルクで「ポッペア」を歌わしたのは本当に解せない。日本で招聘しても舞台上演出演を断るのも分かるような気がする。

そして、ベルリンではなぜか肋骨を折ったとされるサルシが歌ったようで、これも本当だろうかと思う。評判もあまり良くないので、状態が悪いのか、ずる休みしたのか?オテロがよい訳が無く、期待していなかった公演だがと書かれる、実際に空席が多かったのだから、来年からはGP代わりに先に公演をして欲しい。舞台さえよくなれば、録音だけでなく映像もバーデンバーデンで撮ればよい。そのためにARTEがDCHのパートナーになったのである。しかし、今年はバーデンバーデン支局の頑張りか、SWRもシュトッツガルトに対抗して限られた予算内でよくやってくれたと思う。

さて、総論として、82歳になるメーターが、一幕を暗譜で指揮して、二幕でも長く閉じたままだったとしているが、四回も本番を立て続けに振っていれば当然だろう。特にアルメニア出身の歌手の好きなテムポで歌うオテロに合わせるにはアイコンタクトが必要でと書いているが、ものも見方で、これもバーデンバーデンでスケルトンらを待つメータのカペルマイスター的な指揮と指摘した点でもある。

柳の歌の天国的な弦、ヴォーレンヴェーバーのイングリッシュホルン、フックスのクラリネットに言及して、チェロのクヴァントの名も挙げているが、するとデュオにおけるチェロの四重奏はどうだったということになりかねない。しかし、管弦楽団の音色として金細工とタールのような暗い色の間の音色を引き出し、サイモン・ラトルとは全く反対に ― ヴェーバーがラトルは楽団のそれを待っていたとしていたことにも相当するが ―、メータは、コンサートにおけるオペラ上演というような難しいところで全く正確にバランスを知っており、決して叫ぶことが無かったとしている。合唱に関しては地元の放送合唱団のようだが、これもバーデンバーデンの恐らく今最もオペラで上手なヴィーンのプロ合唱団には到底至らないだろう。

ノルテの絵画を州知事が自慢絵に購入したことからメルケル首相が執務室に飾っていた絵を持ち主に返したとかいろいろと話題になっている。そもそもノルテが二度もナチ党員になっていながらも、ゲッペレスが執務室に飾っていてヒトラーに見つかったとか、その芸術的傾向が退廃芸術とされたわけである。そこに描かれている黒い髭などはユダヤ人でしかなく。人種主義者であったことは間違いが無い。今回も、バイロイトに出かけノルテの絵画を背に執務するのがおかしいと言われたのであった。



参照:
Herausragend trotz Besetzungschaos, rbb vom 26.04.19
表現主義の庭の歪な男たち 2017-05-31 | 文化一般
METを超えたオペラ 2019-04-17 | 音

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