Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

アホをギャラリーする

2019-08-17 | 文化一般
バイロイト行は色々と価値があった。先ずそもそも現在の執行部のアホの巣窟になってから初めての訪問で、それを確かめた。明らかに前回訪問の2014年から痴呆が進んでいた、それも顕著だった。しかしそんなものを確かめるために、交通費は仕方がないとしても、高額の入場券を支払う価値が無い。そこで思い掛けない20ユーロの券を都合して頂いた。10ユーロで買えた隣の席は空いていたが、そんなものを買うために態々出かけられない。

今回の「パルシファル」はネット発売で150ユーロ相当のものは買えたが、その差額120ユーロは交通費と駐車場、プログラムを入れても御釣りがくる。燃料代は渋滞で損をしたがそれでも60リットルほどの消費なので85ユーロは掛かっていない。駐車料金5ユーロとプログラム7ユーロで、12ユーロである。

先ずはなによりも初めてのギャラリー席。バルコンやロージュは申し込んだことがあるが、ギャラリーは第一クールにはさぞかし暑そうなので申し込んだことは無い。そこの音響に興味があった。結論からすると一度は確かめるべきポイントだった。なにが一番異なるかと言うと、第一ヴァイオリンが右から聞こえて、管楽器が深くから聞こえることだ。つまりこの劇場の奈落の庇の効果が一番確認しやすい席となる。特に声の乗り方は抜群で、これは流石のバーデンバーデンでも絶対無理と思った。

驚いたのは今更ながら字幕が無い事で、平土間では全く感じなかったが、上から見ると気が付く。そしてそれ以上に歌詞を正しく歌っている限り明晰に分かることだ。これも他所の劇場では到底得られない。ミュンヘンで「ペトレンコ指揮に言葉の明白さを求めようとしても」とかの声を聞いたが、バイロイトでずっと振っていればそんなことは言われなかったろう。

慣れている平土間との大きな相違は、ファンダメンタルなバスが出ない分軽い音になる事、逆に平土間のそれも前方になると ― ブーレーズ指揮は比較的前で聞いたが ―、あの奈落が箱鳴りのようになって前奏曲のチェロ音でも若干胴音気味になり、全体で明瞭性に疑問があった。その鳴りを全て解決したのが、ペトレンコ指揮のバイロイト音楽祭管弦楽団の演奏で、奈落を浅くしたのかと思うほど本当に驚愕した。その点上での音響は声と管弦楽の溶け合い方が理想的で、そして弦楽も比較的素直に響く。この劇場の為に創作された作品はこのパルシファルだけという事を改めて思い起こす。

視角が柱で切れている三列目の席だったが、中央は見えて、上手が切れるだけだった。つまり奥も含む中央一帯から左は完全に見えた。どうもどこの劇場も同じだがバルコンよりも天井桟敷の方が音響が良いという事はあり得ることだ。音響は音楽表現に深く係るので、改めて述べたい。

アホの巣窟への変化で最も明白なのは、当該の「パルシファル」の演出から齎された警備体制だろう。駐車場入りには検問はなかった。市の駐車場であるから有料になっただけが変わった。あの演出のための損害は如何に?券の交換は結局身分証明書の名前を手書きで写してスタムプを押すだけだった。それも昔からいる爺さんがポンポンやっていた。なるほどあれならば名前の書いてある本人が表れて席の取り合いをした場合は本人が勝ちと言うルールが分かった。落としたら苦情しない限り人のものになるという事だ。また書いてあった10%の20ユーロまでの手数料も取らなかった。逆に20ユーロ程度では割に合わないから委託買い取りもしないと話していた。なるほど。要するに転売するのはそれ程難しくは無い。

全てが低い知能から運営されているのがよく分かる。標準以上の知能があって少しセンスのある人ならば、ここに出かけるとそこはアホが支配しているとよく分かるだろう。しかし、途中から気になったパルシファルの舞台枠の上のフィギュア―は元祖音楽監督としか思えなかった。もう片腹痛い、森川信のおいちゃんであれば「馬鹿だねー、ああー、嫌だ、ああー嫌だ、サクラ枕持ってきて」と言いたくなるだろう。元祖の駐車区画の写真を撮ろうとしたら通り抜け禁止と警護していた。



参照:
恥知らずの東京の連中 2018-05-18 | 文化一般
御奉仕が座右の銘の女 2005-07-26 | 女

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