Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

歯が立たないこともない

2011-06-26 | 生活
2009年の秋以来でアルザスのここを訪れるのは二度目である。フランスとドイツの国境線の岩城の壁を登りに来た。大きくはないのだが、南プファルツのそれに比べて雑食左岸が硬い。ぼろぼろしていないので、手がかりが尖っている。丁度ナイフの背が二ミリぐらい外に突き出しているような感じで角が立っているのである。

ドイツ山岳協会の指導員試験のために来週ドナウ流域でスポーツクライミングのテストがあるというので、ここを推薦して練習してもらった。ドナウは石灰で手がかりが似ていると感じたからだ。六級の三本のうちの二本をレッドポイントで登りきらなければいけないらしい。怪我をしてはいけないので私が出来るところはトップで登って、トップロープで練習してもらった。

一箇所は、フランスの標記で6bだったので歯が立たなかったが、以前トップロープで登ったところは何とか登れたので良かった。国境線とは言ってもここはフランスであるので、ボルトなどの支点が整備されていて、ドイツのそれと比べると難しいところに挑戦しやすい。最短での車の道も検討できたので、また次回の楽しみである。

前日の休日は同じようにトリフェルツ近くで岩場を登ったが、雨が降るまで三本ほどは楽しめた。一箇所ではボルトで足を擦ったのがズボンの裾が切れて足を切っていた。また見た目ではそれほど困難ではなさそうな壁は靴先の摩擦と状態の両方を酷使することになって、私だけでなくパートナーも結構堪えたようだった。

その後、ノイシュタットに帰ってきてから、ヴェークミュラー醸造所のグーツリースリングを一人半リットルほど飲んだ。恐らく蔵出しで5ユーロほどのそれの品質は高く、間違いなく、お隣のクリストマン醸造所に比べると一般的評価は大分高いに違いない。もちろん、角が立って、尚且つ深みがある方向へと上級のそれが向かっているとはなかなか思えないのだが、ギメルデリンゲン周辺の土壌からすればとても綺麗な造りである。その前に飲んだのが、ダインハートのリースリングで昔ながらの土着な味筋で、新しい体制で銘柄を二種類に分けているというが、実際にこのような農協顔負けの庶民的なリースリングを出している限り、高級リースリングは造れないだろう。醸造の技術ではなく、葡萄の手入れや収穫、さらには美的趣味の問題なのである。もしこれを飲んでいたならば悪酔いしていたに違いない。

飲み心地も良かったことを証明してくれて、さらに「もし赤ワインだったら頭がむくむくしていた」と話してくれた。それは事実で、赤ワインは頭にきて、白ワインは腸にくる。それは、赤ワインは循環器系に、白ワインは消化器系にという嘗ての伝統的な医学的な効能に匹敵している。

そんなことを考えながら2009年産のゲオルク・モズバッハー醸造所産シュペートブルグンダーを開けた。鶏の胸肉焼きのワインソースに合わせて、一人で一本を空けてしまった。さすがに早く寝付いて、目が覚めてこれを書いている。頭もすっきり、グラスに僅か残っているそれも酸化していなくてまだ美味い。なるほど若干やわらか過ぎるが、とても高品質で、ボーヌ周辺のピノノワールと比較して、そのアルコール13.5%の酔い心地から驚くほど高品質である。
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