Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

真剣に音楽を分かち合う

2019-03-17 | 文化一般
天候不順で一度しか走れなかった。だから峠攻めでも結構つらかった。腹一杯米を食ったのもいけなかった。走りながら考えることは2020年の計画だ。夕方になって、バーデンバーデンでの記者会見の報告が続々入ってきた。結局情報が揃って全体を把握するまでに数時間掛かった。お蔭でほぼ頭に入ってしまった。仕事でも無しにここまでする者は余程の暇人か特殊な関心を持っている者だけだろう。

なによりも2020年の復活祭上演が重要なので、日程をカレンダーに書き込む前に、吟味する。郵便として届いていないので計画表をPDFでDLする。予想していた通りキリル・ペトレンコがベルリナーフィルハーモニカーを指揮して最初のスーパーオパーは「フィデリオ」で正しく、主役のレオノーレもマルリス・ペーターセンで正解だった。何よりもの根拠はミュンヘンの公演に差支えないようにという配慮が働くと確信していたからだ。これで必要ならばカムペとカウフマンで誰が振っても再演が可能だ。フロレスタンもとても良さそうな人選で、新体制の意気込みとそのコネクションの違いを感じた。

そこでその「フィデリオ」が三回しか上演されない。これは今まで四回上演を保っていたので理由がありそうだ。一つはペーターセンが「サロメ」も短期間に三回しか歌わないのと関係があるかどうか、もう一つはベルリンで何度上演するか?できれば今までの後でよりも先にGPも兼ねて三回ぐらい練習してきて欲しい。そうなるのではないかと思う。そうすれば舞台を記録する高品質が担保される。兎に角、土地の利を活かして三回皆勤する。席の場所などが考慮の範囲だが、シェーンベルク上演のように特別な考察は必要ないだろう。舞台がその方向からどのように見えるかぐらいの差でしかない。二回目は反対側に座るぐらいだろうか。

つまり土曜日の初日に出かけて、日曜日の何時でも聞けそうな安いコンサートは休んで、月曜日のマーラーの悲劇的に出かける。これもラトル指揮でドールのソロが支えた演奏を聞いた、誰よりも先に購入した席がそれほど良くなかったので通常の位置に戻ろう。そして、その次が火曜日の二回目の「フィデリオ」で、聖金曜日に「ミサソレムニス」である。

これは今年のベルリンでのジルフェスタ―コンツェルトの可能性もあると読んでいたが、さてどうなるか。いずれにしても、ベルリンに行かずに予定していた二種類よりも多い三種類のペトレンコ指揮のプログラムを地元で聴き終える。残りは多くても二種類で、ガーシュインかなにかとマーラーの四番のプログラムで、後者は夏のツアーに乗せられる可能性が強い。現時点で何も出てきていないから恐らく五月には時間が無いのでアムステルダム以外のツアー公演は無いのだろう。つまり、夏のツアーの第九とラフマニノフの二種類以外はバーデンバーデンでのツアー公演しかないことになる。余談だが前者は前任者のラトルがロンドンの交響楽団と全く同じようにルル組曲を入れてバーデンバーデンでも指揮する。あの二人はミュンヘン階段で一体何を密約したのだろう。ラトルの話しぶりからするとかなり手の内を見せ合ったことになる。

さて合唱曲であるが、ミュンヘンの劇場に比較すると何処でも声が前に通るのであまり座席選択で特別な配慮は必要ないと思う。近代的なホールの有利さである。それが終わって翌日の聖土曜日はマーラーの三番をネゼセガンが指揮する。歌のガランチャの声も期待される。これも全く座席の問題は無い。翌日の復活祭日曜日はブロムシュテット爺がブルックナーを指揮する。願ったりの登場で、休息日と言えども奉仕と思って91歳の爺さんが出てくる。殆ど復活したようなものである。翌月曜日は朝からユーゲント楽団で運命交響曲を指揮するので、これも出かけると、晩の「フィデリオ」最終日まで一日仕事である。

その他四重奏曲全曲演奏会など細々したフィルハーモニカ―の演奏会はあるが、大まかなところで八枚買わなければいけない。額も数百ユーロになるが、毎日のように通うのが面倒なだけで、交通費も知れていて、ベルリンどころかミュンヘンへ往復することを考えれば問題が無い。やはり地の利が大きい。

2023年までプロジェクトしているというから余程の問題が無ければ、2020年までの契約が再び五年延ばされるであろう。ザルツブルク帰還は無いと断言したので、そこでの齟齬は生じていないようだ。その他の夏の音楽祭の開催など積極的な一方、自己制作オペラが「フィデリオ」だけと、押さえていて、先を考えている様子がある。今までのソコロフの定期リサイタルやゲルゲーエフ一同、新たに聖霊降臨祭のクレンツィスなど客寄せもしながらも悪くはない。プログラム自体にも筋が通っていて、新支配人スタムパ本人が語る通り「音楽に真剣に向かい、欧州の音楽的資産を世界中で別け合うことが大切だ」とするのは明らかに今までの興行師支配人とは異なる。



参照:
怖気づいた伊人の実力 2019-03-16 | 女
「キリルと高度に一致」 2019-02-05 | 文化一般
邪魔になるZDFクルー 2018-11-07 | 文化一般
黒い森の女への期待 2017-09-06 | 女
ジャンル:
文化
コメント   この記事についてブログを書く
« 怖気づいた伊人の実力 | トップ | 愛しい、我が音楽の故郷 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

文化一般」カテゴリの最新記事