Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ザルツブルクの崖っぷち

2020-07-29 | 文化一般
2019年産を初めて飲んだ。大抵は四月五月に試飲してベーシックを購入してしまうのだが、今年はそれどころでは無かった。そもそもワインを頻繁に開けるような気持にはならなかった。なるほど対面で物を買いに行くのが億劫という気持ちもあったが、先立つものつまり晩に開ける簡単なワインが無くなったので重い腰を上げた。

地元でもそれなりに割引で買えるのだが、やはり拘りのベーシックが欲しかった。更に月末までグローセスゲヴェックスの割引予約が出来るので、ベーシックで試飲しておかないと真価が見えない。

引き続き夜更けから午前様になるまで放送を流している。愈々最終日「神々の黄昏」である。件の「ジークフリート」は、一部GPと取り換えられてようなところを感じた。詳しくは調べていないが、少なくとも最後の年のこの楽劇に問題があった理由も推測出来て来た。やはりタイトルロールのジークフリートを強制的に変えられてしまったことが痛かった。シュテファン・フィンケは、少なくともあの時点では一流の舞台経験が無く、インタヴューでも「僕は朗々と歌いたかった」などとほざけたことを語っていたが、その後ミュンヘンなどに呼ばれるころには「今はヴォ―ストレーニングを基礎からやっている」とか述べていた。要するに地方の歌手でしかなかったのだ。

その結果もう一つしっくりいっていなかった以上に合わせる音楽の方が逆にせかせかした感じになって仕舞った。歌唱のもう一つの技術不足だったのだろう。前年にはとても素晴らしかったアルプスの高峰へと眼差しを移していくようなブリュンヒルデの横たわる岩山への繋がりもせかせかとしてしまっている。そこが似ているのはギネスジョーンズが動き回るブーレーズ指揮である。全てにおいて妨害工作の影響なのかもしれないが、流石のペトレンコ指揮もそうした環境に大きな影響を受けていたようだ。

バイエルン政府が火曜日の政府会議の後ザルツブルク音楽祭への見解を示した。政府代表フローリアン・ヘルマンは、ザルツブルク音楽祭は感染の危険が高いとして、「ザルツブルク音楽祭で感染から逃れるのはスポーツのようなものだ。」と語った。更に「より深刻な問題に成らなければいいと思う。」とした。

これで、バイエルン州の自らをスポーティではないと思う人は、ザルツブルク音楽祭での感染の危険性とその時の事を考えて怖気づく。月曜日の時点でも発売された八万券の一万券はまだ売れ残っている。元々は十八万券売れていたのが、海外からの訪問者などからのキャンセルなど僅か七万券しか売れていないという事になる。

またザルツカムマーグ―トの大クラスター発生から、バイエルン州は逆に数が把握できているから安全だとしたが、その流れが止まり、まだ今後音楽祭への無料のキャンセルが増えるだろうと予測されている。

個人的には、ザルツブルク音楽祭の二席に一人は非人道的な扱いなので、更に半分近くがキャンセルしてくれると嬉しいと思う。四席に一人が現状での安全な客席状況である。万が一の詰め具合を警戒してサージカルマスクの他にN95マスクも持参することにしよう。やはり自らを守ることも考えなければ、ネオリベラルの国では危険である。

例年通り大統領が来て初日から三日間滞在して、先ず「エレクトラ」初日の前の30分に短縮された式典に、そしてもう一つ初日の芝居に臨席して、またプラシード・ドミンゴらの表彰をする。それが、例のサウンドオブミュージックのトラップ家が撮影されたところとは知らなかった。嘗て初日に通っていて、なるほどシュヴァルツコップやらフォンヴァイツゼッカーは居たが、それらのパーティー自体にはお呼ばれすることも無いので気が付かなかった。

今年はそうした招待のお歴々はあまり出かけて来ないという事で、初日に券が出るというのはそれにも関連しているのだろう。バイエルン州が7日からアウトバーン国境に無料のPCRテスト所を設けるというから、帰宅時に検査する人がいるかもしれない。私は6日夜に国境を通ってホテルに帰ってしまうので、その影響での渋滞などには巻き込まれないで済みそうだ。



参照:
ザルツブルクの崖っぷち 2020-07-28 | マスメディア批評
二流音楽家の頭の悪さ 2020-07-25 | マスメディア批評

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