Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

貧しい村と産業基盤

2006-09-27 | 生活

ここにも貧しい村があった。だから、かのクーゼルのように米国へと楽師として出稼ぎに行っていた。そうした楽師がこちらへと帰国するときに、ミシンを修理のために持ち帰った。そしてミシンのGeorg Michael Pfaff社の歴史に繋がるようだ。

カイザースラウテルンのお当地ものを示すフィギュアが噴水を飾っている。そうした産業基盤が現在のオペル工場にも寄与している。テキスタイル関係の企業も多かった。

現在は、米軍基地のお膝元となっているが、因縁のようなものが感じられる。

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2 コメント

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貧しい村と産業基盤 (Unknown)
2006-09-28 21:43:30
PFAFF社の歴史は実に面白く、産業盛衰のドラマを見るようです。特に、国境を越えての資本の流動性の高さには驚かされました。日本の「蛇の目」やアメリカの「シンガー」とも提携した時期があったとは。日本にはアメリカのシリコンバレーやイタリアの産業活性化地域はかなり良く紹介されてきましたが、ドイツの産業基盤の実態は意外と知られていないだけに興味深く拝見しました。

PFAFF社の屋上?の立像も興味深く拝見しました。東京駅前の「日本工業倶楽部」ビルの屋上には日本の資本主義の発展を担った炭坑夫、紡績女工のレプリカがわずかに残ってはいますが、良き時代のビルの面影はすっかり失われました。歴史的産業遺産はなんとか継承したいものです。
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文化の継承 (pfaelzerwein)
2006-09-29 05:38:38
コメント有難う御座います。



PFAFFについては詳しくないのですが、この歴史を見るとファミリー自体が大変動き回って世界的に基礎作りをしていますね。そうした流動性が元来備わっているようで、どうもこの土地柄にも一端あるようです。1960年代の蛇の目の件も普及品市場を強化していますし、最近の中国への進出の早さにも共通しているようです。



ドイツの産業基盤としては、UNESCOの世界遺産となった製鉄所なども有名です。機械工業関連ではまだまだそれらしい地域が存在しますが、カイザースラウテルンの場合はまた特異で興味深いです。ルートヴィッヒ鉄道沿いに、谷沿いながら靴や紙、繊維の産業が栄えたことも加えておかなければいけません。



写真は繊維・アパレル関連は分かるのですが、会社名は確認しませんでした。造園公園の敷地の横に存在しています。運転する工場も近くに並んでいます。



立派な建物は、内部が改造されて多目的会場などとして出来るだけ外観を維持して使っていく場合が多いです。産業基盤を絶やさずに発展変遷させていくのと、産業遺産を残していくのは文化の継承ということで共通していると思われます。
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