Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

初物スカンポケーキ

2018-03-13 | 
暖かくなってきた。雨がちだが、その湿気のお陰で空気が温まってきた。週末に今年初めてのスカンポのケーキを食べた。お初ものである。こうしたものを食すると季節感を感じる。先日のライヴラウンジで紅茶を飲んでいたので、飲みたくなった。

このところ絶食シーズンでもあり安物ビールで誤魔化すことが多かったが、久しぶりにリースリングを開けた。もう直ぐ二年を迎える2015年産である。なんといってもザールのリースリングのあたり年だ。

取って置きのファンフォルクセム醸造所のアルテレーベンである。全部で9本以上買ったと思うが残りは少なくなっている。最初はあまり評判が良くなかったが一年後ぐらいから開いて来て、そして今も開いている。熟成で一度はバランスが崩れ、若干ミネラルの鉱物臭さが若干表に出てきたようだが、旨味が満載で素晴らしい。アーモンドやヘーゼルナッツなどが果実よりも何よりも表に出て来るので下品にならずに高尚なままだ。これならば中華料理にも何にでもうまく合わせられる。それでいて決して分厚くならずにリースリングらしい繊細さも欠かない。

恐らく2015年産の世界の白ワインの中でこのフォルクセムの上位クラスは世界屈指の出来に仕上がったと思う。この醸造所の歴史の中でも秀逸で、現在のオーナーになってから初めてドイツのトップに浮き上がった年だと思う。GCやPCなどがまだ購入可能なら間違いなく買いである。

録音していたメトからのナゼサガン指揮「パルシファル」二幕を聞いた。先日、名盤のクナッパーツブッシュ指揮の歴史的演奏に失望したので、楽譜を前に音を流した。リズムも良くて流れも素晴らしく、音符をしっかりと読み込んで、バイロイト程度の演奏ではないなと聞いていた。それでもクンドリーと乙女たちの絡みの前後などで楽譜に指示の無いアゴーギクが掛かる。クレシェンドだけなのに速度も上げたりしているのに気が付く。歌っているのは、ここ数年脚光を浴びていて、本来ならばバーデンバーデンでも歌う予定だったエヴリン・ヘルツィウスである。バイロイトの二流指揮者の演奏では気が付かなかったが、こうして一流指揮者が振るとその歌の特徴が分る。基本的には昨今の一流の歌手がしっかり音符を臨機応変に歌えるのに対して、この歌手は自身のアーティキュレーションの独自の歌い方しか出来ないことが分かる。要するに二流の歌手なのだが無理をした発声をして稼げるときに稼いでやろういう方針なのでその声を無理して絞り出す。こちらはキャンセルして呉れて良かったなと思った。

それでも指揮者の読み込みも乙女たちのアンサムブルになると上手く行っていない。それでもここまで上手に振れる指揮者がと思って、更に聞いていくとおかしな感じが掴めてきた。肝心のリズムがスイング気味で難しいところになるとそれで振り切ってしまうようなところが気になってくる。なるほどと思った。あれだけの実力がありながら欧州では重要なポストにはとはならなかったのは、こういうことだったのかと分かった。ああした問題点は現場の管弦楽奏者には直ぐに違和感が感じられることで、こちら側で聞いているのとは違う肌感覚なのかもしれない。それでも合衆国やその他の国では全く問題にならないのだろう。評論家に言わせれば「どこか深みに足らない」とかの抽象的な表現になるのだろうが、そうした形而上の観察も全ては一つ一つの技術的な構築の演奏実践の結果でしかない。本当に一流の評論家ならばずばりと指摘した筈だ。但し恐らく意図してそうしたリズムを振っているのであっても、必要となれば上手に修正できるものかどうかは分らない。賢明に基本テムポを早めることで上手くやった心算であろうが、こうした難しい曲ではやはりそうは簡単に問屋が卸さない。益々サイモン・ラトルのテムピとリズムの扱いが楽しみになってきた。どこまでやれるだろうか。



参照:
プァルツの真の文化遺産 2008-01-13 | ワイン
ドイツはやっぱりアラカルト 2010-04-25 | 料理
We're going to Baden-Baden 2018-03-11 | 文化一般
裏蓋を開けて凝視する 2018-03-09 | テクニック
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