Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

夜中になにを吟味する?

2009-03-17 | ワイン
十時過ぎというのに起きていられなくなった。こんなことは特別な時を除いて三十年振りである。特別運動をした訳でも尚の事、頭を使った訳でもない。予想通り夜中に目を醒ます。ここ暫らくこのようなことが多く、再び明け方眠りにつくが、浅い眠りから再び一日が明ける。こうなれば昼寝でもしてやりたいと思うのだがなかなか機会がない。

さて夜中に、飲み残しのワインを冷蔵庫から出して点検する。土曜日に開けた最後一本である2007年産キーセルベルクは流石に香りも飛んで仕舞い、ただただ酸が重く、まるでザールルーヴァーのリースリングのようである。バッサーマン・ヨルダン醸造所の酸に弱いという何人もの人の話が初めて実感できる。飲み頃に飲んでいれば、旨味があって酸などが上手にバランスを取っているようだが、一旦それが崩れると殆どナーへのワインと変わらない。そもそもこうしたワインを瓶詰め一年近くしてまだ空けていないのがいけないのである。現在でも店頭売りされていて、そこではもっとも旨いリースリングの一つではあるが、色が濃くなってきた現在完全に飲み頃は過ぎた。

それに引き換え、昨日開けたレープホルツ醸造所の雑食砂岩キャビネットは予想以上に美味かった。熟れてきた天然酵母が活きたその味は漬物臭いのだが、それが丁度手ごろな味付けとなって、仮借ない辛口を上手に食事に合うワインに仕上げている。若くて良し、少々熟れて良しで、上の夏前にこそ新鮮なキーセルベルクに比べるとここに来て初めて評価が逆転した。

特に前者は人には勧めながらまた進物としながら、一本9ユーロは自らの日常消費には高価であり、自分用には意外に量を購入していない。後者もお試しで数を押さえて購入していた最後の一本であった。双方とも同価格であり、2008年産もこれで期待出来る。

因みに殆ど同価格帯では2007年産A・クリストマン醸造所ギメルディンゲンがあるのだが両者より一銭でも高価である限りこれらに比べて競争力は無いであろう。但し、総合的に言って、バッサーマン・ヨルダン醸造所とレープホルツ醸造所を比較するのがおこがましい行ないであって、つまらない評価本で後者を高評価している者は恥じを知れと言いたい。
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4 コメント

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むむ!! (yokun)
2009-03-18 00:19:23
最後のくだりは、
そのとおりと思いました。

やはり、総合力は何事においても、
だいじですよね。

季節の変わり目です。
お体ご自愛ください。
市場摂理の中での評価を仰がないような醸造所はヤクザ! (pfaelzerwein)
2009-03-18 05:49:31
ストレスです。

小さな事業は手を尽くして特別なものが出来る反面、買える商品は決まってきます。安くて良いものはまたその中から探さないといけませんし、一般的に良くて高いものは他と比べて競争力はありません。

それを恰も高額を払ってでも買える商品を出しているように誤まった情報を流しているのはこうした評価本です。

結局は美味いか不味いかの勝手な評価で、本当の相対評価が出来ていないということでしょう。

玄人の市場価格の設定は、そこに意味があって、それを逸脱している醸造所は、詐欺紛いで素人さんが手を出す商品ではありませんね。国内で市場摂理の中での評価を仰がないようなワインを海外に専属に輸出しているような醸造所はヤクザです。

大抵の「極東向き商品を特産している」欧州ブランドは同じビジネスモデルを採用しているのは今更改めて言うことはないでしょう。
この土壌では限界があるのでしょうか? (Saar Weine)
2009-03-19 22:40:49
pfaelzerwein様、こんばんは。それにしても相変わらず手厳しいですね。さて今久しぶりにレープホルツの混食砂岩の畑からの収穫のRieslingのKabinettを飲んでいるのですがpfaelzerwein様は(畑名はわかりませんが)この地所をどう評価されますか?どうもまあ和食に合わせるには良いとは思うのですが少し痩せた感じがしてならないのです。因みに収穫年は2004年です。
水を飲んだほうが旨い (pfaelzerwein)
2009-03-20 02:28:39
雑食砂岩というのはモーゼルでスレートがそれにあたるように基盤の土壌ですので、これには良いも悪いもありません。

名がないように、極標準的な南ワイン街道の土壌で痩せた薄っぺらい感じのリースリングが出来上がります。

ただ土壌が複雑微妙であればスレートなどより繊細なリースリングが出来上がるかと思います。

2004年産は酸が強く熟成度が足りないので更に痩せた感じでしょう。キャビネットで其処まで枯らすと益々つまらないワインになっているでしょう。

和食にああした枯れたものが合うかどうかは別として、枯れて薄っぺらいリースリングにお金を使う必要があるのかは大変疑問です。全然旨くない飲み物ですからね。水を飲んだほうが旨いでしょう。

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