Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

現状認識と今後の展開

2018-03-26 | マスメディア批評
久しぶりのマスメディア批評といこう。とは言っても芸術ジャーナリズムである。土曜日の「パルシファル」初日の批評がネットでは逸早く出回った。ローカルを中心に出揃った。恐らく早出しの人は水曜日の総稽古を見て準備していたのだろう。日曜日の夏時間への移行で一時間週末が短くなったのにも拘らずで、月曜日の朝刊に間に合わせる締め切りが決まっていたのだろう。バーデンバーデンのホテルではキーボードが盛んに響いていたと思う。

ローカルで目ぼしい記事は見つからないが、挙ってディーター・ドルン演出を貶し、その舞台、衣装、照明を貶すのに字数を使い、短くラトル指揮と歌手について報告している。歌手についての評価はこれほどバラバラなのは知らない。これはやはりオペラ劇場の土壌の貧しさだと思う。要するにミュンヘンの劇場とマンハイムやカールツルーヘのそれとの程度の違いがこうした地元の聴衆の質の差でもありそれがジャーナリズムにも表れている ― これはペトレンコを迎えるにあたって我々も尽力していかなければいけないと思っている。私でもミュンヘンに通うことになってやはり学んだことはあるのだ。

それからするとバイエルン放送協会の記事はそれなりにそこもつついていて、なぜラトル指揮では歌が上手く行かないかを皮肉交じりに表現していて、「どうもラトルは実際集中的に練習をしたのだろう、なぜならば本番初日で殆ど舞台を見上げなかったから」と「歌手陣はオートパイロットに切り替えた」とあり、これは私自身の観察と書いたこととほぼ同一だ。ミュンヘンでペトレンコのそれをいつも見ていれば誰でも気が付くことで、要するに舞台は生き物なのだがそれに対応するだけの修行も積んでおらず、その手兵の管弦楽団に対しても同じだったのがフィルハーモニカーに「ラトルの弱み」と言わせしめたところである。初日直後のクンドリーを歌ったドノーゼのインタヴューで「それどころか自由…」で消されているところでもある。

ラトルと音楽劇場に関しては語りつくされていることでもあり、今更繰り返す必要はないのだが、繰り返される。それでもそのように書く放送局自体が来年にはサイモン・ラトルに「ヴァルキューレ」を振らせるという市場があるということも事実なのである。

月曜日のFAZ朝刊にはバーデンバーデン入りしていたおばさんではなくて ― その横にはヴェルト紙の「ベルリンフィルの候補者はユダヤ人の巣窟」とティーレマン落選を嘆いたヘイトバカ親仁が居て、私が購読者なら下ろさせる ―、元ベルリナーモルゲンに書いていたブラッハマン氏が報告している。演出の意図を上手に報告している。要するに「楽匠の標榜した芸術を通しての救済などはもはや求めようがない」という演出だったという評価になる。恐らくこれは正しいのだろうが、細部に関しては中々読み込めない。二幕のクリングゾールの魔法の庭の背景のブロックを、皆ベルリンのあの記念碑の灰色のブロックと見たらしい。そして世界の現実は聴衆の皆が知っている通りだ。

音楽に関しても「管弦楽の音響のデリカテッセは、そのもの過繊細の程度にまで至った」として、「バーデンバーデンのピットは開いているのにも拘らず殆どバイロイトの蓋付きのように聞こえるとされる」と、「弦は柔らかく押さえられて響き、木管は遠くからの鳥の囀りの様で、金管はどこまでも深い空間からのように柔らかく響く」と絶賛している ― 今後を想い描いたこの言及にはとても共感を覚える。「ラトルは、印象深いエレガントな管弦楽の歌でとても過敏に反応した」と「これ以上に美しく歌われることは考え難い」と声楽陣も絶賛している。

高級紙FAZは音楽面においても演出面においても「批評」をしているが、老舗のノイエズルヒャーのそれは難しい言葉を使いながらももう一つ核心をついていないようでその両面においてもどかしい。FAZは金曜日にはティーレマンのインタヴューを載せていて、これは面白かった。要するに業界で音楽で競争するのは疲れた、もう他で振るとかと言うことよりもドレスデンで質を求めたいという今更ながらの敗北宣言をしている。どうもこの人はメディアに乗せられて、クラオタ同様に自身で超一流と錯覚していたみたいな節がある。マーラーを振るにあたっては「若い指揮者には難聴になるから気をつけよ」と自身のレパートリーの限界とともに語っている。まあ、ローカルで市場がある限り活躍すればよいのではないかと思うと同時に、二国がザルツブルクイースターと協調するということで、いずれは自己の市場がありそうな東京で活躍するのではないかと思われる。彼には彼の経験があり日本で十二分に重宝されると思う。

バイエルン放送局が伝えたエルプフィルハーモニーでのニューヨークへの壮行演奏会にメルケル首相が訪問したのはいい知らせである。なにが良いかと言うと、恐らく一先ず公職の任期を終える2020年にはキリル・ペトレンコには少なくともヤンソンスに出した外国人へのその勲章以上のものを出さないといけないからだ。出すのは大統領かも知れないが、連邦政府が選任する筈だ。バイエルン州の推薦は既に準備してあるに違いない。兎に角、キリル・ペトレンコには連邦共和国に留まって貰わないといけない。これは連邦政府の文化政策の少なくとも音楽分野においては重要な柱だと思う。何しろマエストロムーティがシカゴ饗を引き受けていなかったならペトレンコが受けていたらと思うとぞっとする。それもあって来年のマエストロの協演は楽しみだ。



参照:
Klingsors Zaubergarten trägt hier Betongrau, Jan Brachmann, FAZ vom 26.3.2108
Musik ist kein Weg, um vor sich selbst davonzurennen, Christian Thielemann, FAZ vom 23.3.2018
舞台神聖劇の恍惚 2018-03-25 | 音
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6 コメント

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呆れたわ (すが)
2018-03-27 10:34:30
いい気になって通ぶって書きまくってバカ丸出しだな

完全に自己満足だけの糞ブログだな

こういう糞ブログは非公開にしてお前自身だけで楽しんでいろ
「クラオタ同様に自身で超一流と錯覚」 (pfaelzerwein)
2018-03-27 12:53:08
あなたのことでしたか。日本へ移住の節は宜しく。😉
酷い駄文 (NN)
2018-04-07 04:46:24
お前の駄文は本当に酷いなw
ブログだから何をどう書こうが勝手だが、
書いてる文章の言葉遣いは中学生が英文を稚拙に翻訳したようなデタラメな日本語、、、
お前が本当に大人なのなら小学校から日本の国語の勉強をやり直せと言いたいw
ヴァークナーで理解しなければいけない点 (pfaelzerwein)
2018-04-07 19:56:33
毎日のこと、翻訳部分も校正する余裕までは無し。

例えば、
「どうもラトルは実際集中的に練習をしたのだろう、なぜならば初日本番で殆ど舞台を見上げなかったから」を「。。本番初日。。」と直し、それ以外では、恐らくヴァークナーで理解しなければいけない以下の点が問題となる:

幕〆で、「幕前に取り残されるクンドリー」の演出を評して新聞は以下のように結ぶ:
…verängstigt, gespannt in einer Erwartung auf das Eigentliche, das noch kommen muss – eine Erlösung nämlich, die Kunst niemals leisten kann.

これは、以下の部分に掛かる:
…Schrift „Kunst und Religion“, zwei Jahre vor der Uraufführung des Werkes bei den Bayreuther Festspielen 1882, „dass da, wo die Religion künstlich wird, der Kunst es vorbehalten sei, den Kern der Religion zu retten, indem sie die mythischen Symbole, welche sie im eigentlichen Sinne als wahr geglaubt wissen will, ihrem sinnbildlichen Werte nach erfasst, um durch ideale Darstellung derselben die ihnen verborgene tiefe Wahrheit erkennen zu lassen“

これからすると、「楽匠の目した芸術」を修正しても「標榜した芸術」ぐらいでしょう。

ヴァークナー愛好家の問題は、劇場でいつもブーイングを起こす連中と同じように、こうした知的な認識を持たずに未だに救済されようと願うカルト的白痴が多いことで、どうも楽劇について書くとその手の人間が何かコメントを残すような傾向がある。
カルト的白痴 (徹)
2018-04-19 12:13:39
あなたこそがカルト的白痴でしょう

あなたは自分を賢いとでも思っているのでしょうか?

あなたは間違いなくカルト的白痴ですよ

あなたの書いてる日本語はおかしいし、
あなたの実態はヨーロッパ人ぶっているバナナみたいな変人でしょうね
フィックスイデー (pfaelzerwein)
2018-04-19 22:36:34
固定観念ですね、それは。そうした思考であると、芸術どころか文化も分からんでしょう。それどころか若年性のアルツハイマーに近いでしょう。

何処の国のどこの社会にも所謂B級層が殆どで、その人達には高尚な文化も芸術も関係ないのです。そもそもヴァークナーの楽劇などは本質的には形而上的なもので、選ばれた人々にしか分からないのですが、金のために俗受けをヴァルキューレの様に敢えて創作しているのです。まさにヴァークナー愛好家とはその奴隷たちのことを称するのです。

まあ、カウチポテトでスポーツ観戦かTVドラマでも見ていた方がいいんではないでしょうか。高尚な音楽などはそもそも抽象的なもので、文字で感覚的に平易に表してもその表現の本質からは益々遠くなるものなのです。無駄な時間や金の出費は止めた方が人生のためです。

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