Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

コロナ聖土曜日の並び方

2020-04-11 | 
日本で有用かどうかは分からないが纏めてみよう。なぜならばドイツは比較的自由度がある中での接触規制をしていて、そしてその結果が出ているからだ。どこかに指導方針があってマニュアル化しているというよりも、各団体やその現場でのフィードバックなども活かされている気がする。所謂「改善」の合理的精神が活きている。

今後も改善は進むかもしれないが、出来るところから直ぐやるという事が基本コンセプトにあったと思う。そこからすると気が付いた進展を徐々にリストアップする。

1.小売店で入場数制限が始まった。同時に戸口を開け放つようになった。同時にカウンターとの間にものを置いた。
2.スーパーの床などに線が引かれ、先ずはレジでの並びに距離が置かれた。同時にレジが手袋を嵌めだした。
3.スーパー、小売店でレジと客の間に防護グラスが設置された。
4.肉屋でマスクを着用するようになった。
5.スーパーや八百屋で使い捨て手袋が置かれるようになった。
6.スーパーの駐車場が縮小され、買い物トレーラー無しには入場が不可能となった。
7.八百屋で入り口と出口が別けられるようになった。
8.スーパーの入場制限が行われて、店内に一方通行の矢印が引かれるようになった。
9.州知事がヴィデオの呼びかけで手元にマスクがあれば着けるように勧めるようになった。
10.戸外のベンチが封鎖された。

これがほぼ三週間の進展状況である。地元のヴァンデルン協会が建てた屋根の下も立ち入り禁止にされていて、森のベンチも封鎖してあった。流石に峠のベンチには何もしていなかったが、基本的には座ってはいけないだろう。

先週に続いて朝早くパン屋に出かけたが、7時前には三人ほど並んでいた。復活祭前だから仕方がないだろう。そして走りに出かける駐車場は一台二台と入って来た。戻って来てもあまり変わらない。顔見知りに声をかけたぐらいだ。しかし、最近のニュースではジョギングは通常以上に距離を開けないといけないと書いてあった。山道の狭さがあるのでそれにも限界がある。スピードを弱めるぐらいだろうか。

車に帰ってくるとなぜか八時を過ぎていた。銀行に行ったりしていたからだろうが、肉屋に寄ると何人か外に並んでいて、車も停め難かった。仕方が無いので帰って車庫に入れてから出かけた、幸い二人だけを待って入室した。

帰宅して困ったのは前日からの給湯のストップで、仕方が無いので、先ずはミュンヘンの「千人の交響曲」演奏会の入場券買いに並んだ。朝から三回目である。九時過ぎにはスタンバイして、入場番号は41番だった。開催される可能性の薄い入場券でも並ぶ人がいる。

一分ほどで入室、欲しい席をクリックすると椅子取りゲームになる。お任せにすると平土間最前列になった。仕方が無いので再びマニュアルで今度は狙いをセンターからずらすとクリック出来た。最初に申し込んだときに欲しかった席に近い最前列だ。

椅子取りゲームをしていて、ああここにも好事家がいるのだなと思った。この演奏会が開かれるためには少なくともその前の何週間かは合唱団が一緒に練習する環境が必要になる。到底5月後半にはと思わせる。まだ小さな管弦楽団なら場所を開けてとかが可能かと思うが、千人も舞台に乗るとか言われる大編成で、昨年のブレゲンツでの演奏会も330人が乗っていた。到底無理な相談である。しかしこうやって並んで買う人がいる。皆同じように流動資金への足しにでも思っているのだろうか。

現在の売れ方からすれば、舞台上の問題が片付けさえすれば、客席を半分の人数にしての上演は可能なのだが。



参照:
宇宙の力の葛藤 2019-05-20 | 音
聖土曜日の準備へと 2019-04-19 | 暦

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