Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

週明けの高温に備える

2019-06-24 | アウトドーア・環境
週明けから水曜日に掛けて高気温が予報されている。水曜日に摂氏40度が出されている地域が広がっている。最低気温も20度を超えるので夜中に窓を閉められなくなる。先ずは週明けに外出仕事を済ませて、水曜日にはじっと自宅待機、木曜日にはミュンヘンからの初日中継と準備したい。

兎に角、本日から朝早いうちに冷たい飲み物を用意してという日々が始まる。ここの所ふらふらしたり、心臓辺りが重かったのは慢性の水分不足でなかったかと思う。やはりビールを少々飲むだけではいけないのだ。そして冬ほどにお茶を煎れてという気にはならない。冷やすのがとても面倒であるが健康の為に、一リットル、二リットルと毎朝準備をしよう。

夜中に目が覚めたので朝の出が遅くなって、陽が燦燦と輝いていたが、森の中は、予想外に影が多く、涼しかった。それでもこちらの身体もついて行かないので、ひたすら完走だけを目指して峠を往復してきた。流石に汗ぐっしょりになった。週明けは早朝の涼しいうちに走ってその足でパン屋に行くしか方法は無い。とは言ってもそれほど早め早起きが出来るのではないので、パン屋が開いてから走るようになるのだろう。

帰って来てからニューヨークフィルハーモニーの放送を聞くと、バーンスタイン指揮コープランド作曲「コノテーションズ」初演の録音にサ―ノイズが大分聞こえた。1962年の録音なのでCBSのLPの録音とはまた異なるのだろうか。少なくともその後DGでのデジタル録音とは全く違う。それに続いてメーター指揮のコリアーノ作曲クラリネット協奏曲、ブーレーズ指揮のカーター作曲「三つの管弦楽団のための交響曲」などとても面白いプログラムが流れた。最後のはCBS録音もあり、その前のはニューワールドレコーズの音源もあるが、これら全て態々CD化されたものを探してというものではないアナログ録音なので、とても助かる。なによりも初演時と言うのが貴重である。そう言えばボストン交響楽団の放送でも小澤征爾指揮のニューワールドレコーズ録音に言及されていて、結構そこに重要な録音があるのではないかと気が付いた。

先週バーンスタイン指揮の第八交響曲一部のライヴが流れていたので目を離せなくなったが、こうしたアーカイヴもとても興味深い。土曜日には発注していたメータ指揮「春の祭典」のCDを流したが、とんでもない音が入っていた。演奏もこれが彼のニューヨークフィルのサウンドかと思うものを自由自在に操るメータ指揮で、イスラエルフィルでの指揮しか印象に残っていなくて、この復活祭で漸くその指揮を改めて見直す者からすると、やはり強烈な印象があった。如何にバーンスタイン指揮のニューヨークフィルと言うのが特殊なサウンドで鳴っていたかを確認した。メータの指揮は、これでもかというぐらいに吹いて重ねてくる楽器陣を発散且つ制御する。十八番だけにそのテムポ運びの配合は見事で、やはりこの指揮者はこれと言った曲をまた管弦楽団をとことん自家薬籠中のものとしてしまう芸がある人だと思った。面白おかしくとか批評されるのもそれがあまりに決まってしまうからである。

それにしても来年四半世紀ぶりにニューヨークフィルを聞くチャンスに恵まれそうで、興味津々である。こちらの興味はビッグファイヴとベルリナーフィルハーモニカーの比較という事なのだが、一昨年あたりから、シカゴ、クリーヴランド、フィラデルフィアと生で聞いてきて、更に来年シカゴ、ニューヨークと聞けば、放送を補うだけで完璧に批評可能となる。

実際にはベルリンのフィルハーモニカーは、ボストンとシカゴの交響楽団創立年度中間ぐらいでシカゴとはここ半世紀でも頂点を争ってきた。そして、最も老舗のニューヨークのそれに耳を向けるとやはり興味深い。少なくともメータ時代のニューヨークはマッチョなイメージが強く実際には弦の男女比などは分からないが、それほど羨ましいとは思わないのだが、ある意味ベルリンの高弦の鋼のような音色をどこに落ち着けるかという事ではやはりとても参考になるのではなかろうか?これでもかこれでもかと前へ出てくるところは若干共通性もある。一種の押しつけがましさだが、それをベルリンではダイシンの力で細やかな繊細な表現へと変えたが、管楽器などの問題を含めてまだまだ解決すべきことがまだある。やはり、バーンスタインにしてもブーレーズ、メータとも名白楽だったというのがここで証明されている。

昨晩は窓を閉めて就寝可能だったが、今晩からは開けっ放しで、昼間は締め切らないといけないだろう。精々涼しい風を今のうちに浴びておこう。



参照:
さて来年はどうなるか 2019-06-18 | 暦
身構えてしまう猛暑の前に 2015-08-06 | 生活
指揮芸術とはこれいかに 2019-01-08 | 音

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