Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ディールのやり方

2020-09-16 | 生活
床屋に時間通り出かけた。一人お客が入っていて、パーマ掛か何かの準備を終えるまで二三分待っていた。帰りに肉屋に寄ってから30分ほどして戻って来た。20ユーロでウェットカットしてサージカルマイクまでついているのでお得感が強い。残暑カットにして貰った。満足である。次は11月始めで何とかなるだろう。

ARDの財政削減からNDRが五億ユーロの圧縮となる。クヌートNDR会長 ― 知己のある元クラシック部長あのクヌート氏なのか ― 、二つの管弦楽団は残したいようだ。BR交響楽団の話題でも新音楽監督を辞める元メルケル首相片腕ロバート・レッドフォードのBRヴィルヘルム会長の置き土産にして欲しいとされている。

ハノーヴァーの管弦楽団を残すというのは我々からすると七不思議で、それならばカイザースラウテルンのビルボードトップのポップス楽団を残すべきだったと考える。ハムブルクとハノーヴァーの経済的政治的な関係を知らないと分からないのだろう。やはり人口偏差なのだろうか。

交響楽団を守る時にいつも犠牲になるのは合唱団となる。既にNDRの常任メムバーは半分で室内合唱団とされているが、完全に切り離すとなる。ビッグバンドも無視される。シュツットガルトのSDRは特別な合唱団だったがNDRはクリスマスとかフェスティヴァルでしかそれ程お呼びがかからないらしい。

しかし、それを言うと年間六十回の演奏会の為に百万ユーロが支払われていて、新会場のエルブフィルの名を名乗り乍も他の超一流ゲスト楽団の様にフィルハーモニーにとっても経済的にも旨みが無いとされる。要するにあってもなくてもいいような楽団である。

この辺りの事情はエリブフィルを訪ねてその演奏会の状況などを身近に感じると分かる人には直ぐに分かる。多くの人が感じるように北ドイツは冬が長いので演奏会の意味合いやその社会への定着が異なるというのは現実とは異なるという事だ。

ヴィーンでの感染のエピセンター等が明らかになった。細かな地区ごとの地図が出たからだ。それを見ても我々の様に土地勘が無いとあまり分からない。それでもよかったのは国の反対側のフォアアールベルクの地区ごとの感染状況も分かって、十月に宿泊予定の街は境界の街で感染度が低く今でも黄色地域だと分かった。だからホールと同じ行政区のフェルトキルヒになって、滞在が面倒なことにはならないだろう。予定通りに開催されるかどうか?

ヴィーンの国立オペラで陽性者の接触者として二人が「愛の妙薬」再演から降ろされた。指揮者と歌手で、二人とも研修者と陽性接触があったからだ。その研修者は大学のオペラ公演で客席にいて感染した50人近い聴衆の一人だった。感染経路は分からないが舞台関係者では照明の人が陽性とされていて、踊り子が客席に出て来て踊ったというのでクラスター化してしまった。それをして国立劇場の新支配人がロスチッチが激怒した様だが、真相は分からない。コロナのエアロゾール感染なんてそのようなものなのだ。

学校の催し物「メリーウィドー」がいい加減に行われていた訳ではない様で、その事と感染者が出る事の関連性はそれほど感じない。重要なのはどれほど管理しても起こる時は起こるのでその可能性だけの問題で、実際に「愛の妙薬」と「メリーウィドー」では関係者の数も聴衆の数も全く異なって、如何に国立歌劇場などの公演が未だに休止になっていないことの方が不思議なのである。

ヴィーンの政府が各地域と連絡を取ってその具体的な規制を決めて行くというのだが、恐らくそれはヴィーナーフィルハーモニカーとの交渉と同じように政治的な駆け引きだけに終わって実質が伴わないようになるのであろう。



参照:
サージカルマスク品定め 2020-07-08 | 生活
怪しくなる10月の予定 2020-09-13 | 生活

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