Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

これが三度目の正直か

2019-05-03 | 雑感
コードレス電話機を購入した。三台目である。一台目はパナソニックの製品で電波障害で殆ど使えなかった。そこで皆が使っているジーメンスのGIGASETを購入した。その時もDECT電話としてルーターと直接つなぐ方式であった。これも暫くすると使いたい離れた場所では使えなくなった。そしてディスプレーの番号を見るためにだけ使っていたがバッテリーがダメになった。

三度目の正直で最も皆が使っている415と称する製品を購入した。ジーメンスお得意のメードインジャーマニーシリーズで、二つ組で50ユーロ弱であったが、使えるかどうか分からないので、また二つ別々の回線若しくはルーターで使いたいので、敢えて個別の26ユーロ以下を購入した。

試してみると有線でベースステーションと中々接続できない。諦めてDACT扱いで試すと繋がった。使い勝手は若干フリーハンド機能の時の音がとは思うが ― デジタルISDN回線電話とは所詮比較にならない ―、使えることも分かり、充電池も買い足せばよいので問題ないと分かった。

早速寝室に持ち込んでも使ってみたが使える。しかし理屈からすればDACT接続は折角手元にベースを有線で結べるのにも最初からルーターで飛ばすだけに不利である。それでも使えるのでもう一つの回線のために二台目を発注するにあたって、再度問題点を洗った。そしてアナログの通常の電話機に繋いでいたケーブルと付属品となっていたケーブルでは異なるのではないかと気がついた。調べてみるとなるほど異なり、繋ぎ変えるとベースステーションとルーターが有線で結ばれた。そしてコードレスで通話可能となった。

すると購入したものは有線のステーションと一緒に仕事机の横に置いておけば、古い電話番号に電話が掛かってもディスプレーで番号が分かり、コードレスで移動しながらも通話が可能となる。そしてもう一つの仕事用の番号は書き机脇にISDN電話機で受けれるようになっており、また今後冬季や夜分のことを考えてルーターから有線で寝室に送り、そこのベースステーションで受けれるようにもう一つ同じ電話機を発注した。

今まで使っていた有線アナログ電話機ではケーブルなどの接触で維持経費も掛かったが、今後は電池さえ弱らなければ問題なく使える筈だ。更に冬籠りの時はもう一つの古い番号の方をコードレス二台目に送って少なくともディスプレーで番号が確認できる。そのために二台目のためにリチャージブルの充電池を同時発注した。

二か月以上掛かって完全放送となったアルプス交響曲を聴いた。生放送は、それも具合の悪いことに、頂上の恍惚のところで切れたものだから放送局に多くの抗議が寄せられたようで、中断のお詫びもしていた。しかし誰も事前に判断できなかった理由は不明である。少なくとも中断時のコメントは考えておくべきだったろう。なにしろ前半のピアノが問題で日本公演での曲目変更を遅らせた裏事情も未だに釈明としない。

今回の放送を聴いて、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を弾いた諏訪内が予想以上によかった。確かに一楽章は落ち着かなかったようだが、二楽章、三楽章での楽器の鳴りが強い印象を残した。調べてみると、ストラディヴァリウスの1714年作「ドルフィン」のようだが、ハイフェッツの弾いていた楽器となる。勿論ハイフェッツの音とは違うのだが、幾つかの名器ストラディヴァリはよく知っているが、現在もまだいい方の楽器に入ることは間違いなさそうで、まだ枯れていないようだ。ペーター・ツィンマーマンが二年ほど前まで借りていたクライスラーが弾いていた楽器は1711年作で明らかに枯れていたが、1710年作などでもこの「ドルフィン」に近い楽器もあって、製造年月日だけでは何とも言えないのはボルドーワインでも同じではなかろうか。

それにしてもアルペン交響曲も問題の22日の生放送とは異なって24日の演奏録音で修正もあってかとてもいい出来に仕上がっている。更にこの放送局としては高音質の放送であった。なにかお詫びがてらという按配だった。そして改めて全体の流れを解説していた。ユロウスキー自身も再びアルペン交響曲の意味をそれ以前と同じニーチェからの影響でもここでは「ザラストラ」では無く「アンチクリスト」への流れを説明していて、本当にこの指揮者は、アメリカのネゼセガンとその話し掛ける対象は異なっていても、話しの巧さでは双璧だと思う。

そしてネオロマン主義の「小鳥の歌」から全てをプロジェクトする腕も秀逸で、この人をドイツの音楽劇場界がここまで放っておいたのが不思議なほどである。ミュンヘンでのペトレンコ時代は座席確保争奪戦とミュンヘン通いもいい加減にして欲しいという気持ちが強くなったが、後任の体制でも訪問数が減るようには思わなくなってきた。出来る限りベルリン通いをしないで済むようにフィルハーモニカーの方で再来年も引き続き頻繁に出張して欲しい。



参照:
謎多い麗女が決めるもの 2019-02-26 | 女
知らぬ存ぜぬジャーナル! 2019-03-06 | マスメディア批評
人種が違うコードレス電話族 2010-08-14 | 雑感
コメント
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