Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

枯木も山の賑わいとか

2017-11-23 | 生活
二日間ほど暖かくなるらしい。最高気温で10度ほど、最低気温からすると20度近く数日間のうちで上昇するので少し荒れるかもしれない。なによりも天気になって、走りに行けた。相変わらずの調子だが、日曜日に山登りをして心拍数を確認したことから、負荷を抑えて走る感覚が身についてきたようだ。更にフォームが安定してきているので、沢沿いの二十数分を比較的楽に走れた。ペースを落としているだけなのだが、朝早くは抑えた方が健康のためだ。

なによりも床屋に行くのが課題だったので間に合うように戻ってきた。シャワーを浴びる時間もなかったので、先ずは店を覗いてみた。知らない顔の女性が二人で、やり手ばあさんは店を投げ出したのかと思った。兎に角、先客もいなかったので直ぐに遣って貰った。比較的若目の女性だ。走ってきたところなのでうなじが濡れていたが、構わないということで始めて貰った。

初めての客の頭なので、いろいろと質問してくる。全体の長さから、うなじの短さなどなどである。サイドに張ってしまうところも念入りに切って、結局前も短くして貰った。刈る方からすると長目は安全なのだが短くしてしまうと伸びるのに時間が掛かるからだという話だった。植木屋でもなんでも同じだが、職人は少しづつ進めるのが基本なのは当然だ。そうこうしているとやり手ばあさんが入ってきた。いい従業員が見つかったようだ。

最初からそれほど短くはしないという、つまりサマーカットではないといったものの、それよりは長めだが充分に刈り上げて貰ったと思う。逆に言うと、あまりにも伸び過ぎていたのだ。前回は調べてみるとどうも8月中旬で、なんと三か月以上伸ばしていたことになる。長い期間だが、理由は何でもない対寒気に備えただけなのだ。通常ならば、うなじがシャツに触れるようになると不愉快になって切ってしまったが、今年はそのお陰で暖を取っていたのだった。流石にみっともないが、やり手ばあさんの手も慣れてきて、それほどひどい状態になっていかったことが大きい。更に運動も、走るときは裸なので、汗は掻いてもそれほど不愉快ではなかった。

しかしこうして刈り上げて貰って、陽射しの下で仕事が出来ると何とも気持ちがよい。彼女にも言ったが、どのような伸び心地になるかは分からないが、楽しみだ。少なくともクリスマス前にミュンヒェンに出かけるころには安定してきていて、早くともその次の「指輪」上演の後に一度行くぐらいだろう。嘗ては一月少し間隔で床屋に出かけていたが、短くすることで大分手間が省けるようになってきた。毛の量が減ったとは思わないのだが、短く刈り込むようにして貰うことで長持ちするようになった。前回はチップを払えなかったので、30%近いチップをそのことを断って付けて20ユーロ払った - いつもこれほど出すと思われると次の時に都合が悪いのだ。

椅子の周りには充分な量の毛が落ちていて、彼女も納得していた。「秋だからね、いや冬だからね。」と言ったが、いい言葉が出なかった。「枯木も山の賑わい」ではないが、適当なドイツ語の言い回しが思い付かなかった。陽射しの下で仕事が少しでも出来ると本当に気持ちがよいと余計に感じた。

これで、金曜日に冬タイヤ、待降節に一直線である。ネットを見ると、二回目の最後の「ヴァルキューレ」上演もすぐに完売したようだ。新制作でもまだ完売までは至っていないプッチーニと比較すると、やはりヴァークナーの力か?



参照:
中々ならない鷹揚自若 2017-08-17 | 生活
教育がナットラン! 2017-05-17 | 女
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