Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

六級に誘うための疲れ方

2014-01-13 | 生活
BASFの「農民」と室内で登った。彼にとって前々回に六級マイナスまで付き合ったことから、室内での練習に動機付けがなされたようだ。彼のような確実な登り方で、我が室内壁であるドイツ山岳協会スポーツクライミングトレーニングセンターでそれだけの難易度が登れれば、どこの壁でも外でその程度は登れることを自ら昨年証明している。つまり、五級までに拘って、確実に登ることに拘っていた農民がここに来て上を見るようになったのである。

だから、お付き合いするにしても、六級を登るように導くことが我が目標であったのだ。結局リードで三本も六級を登って貰った。単純に喜ぶような人物ではないが、可成りの満足感があったに違いない。その間、三時間、私自身は完全に疲れた。

そもそも彼と付き合うと、リードでどんどん登らされる上に、レッドポイントを基本にしているのでそれだけで疲れるのだが、その技術難易度が上がってくると苦しくなるばかりだけでなく、週四日目と室内壁を最も登った週になったこともあって完全に疲れてしまった。未だに完璧に登っていない六級のところをもう一度繰り返して登って、更に自分自身は5.10を一つ間に入れるが、レッドポイントで登ったところも登れなかったりする疲れ様である。

動機付けをするように誰それがそこをどのように登ったかなどを語りつつ、競争心をあおったりと彼が言うように巧みに誘って登って貰ったのである。体力は十分にあっても、身体の使い方などがまだまだ十分でないために其の域に達していなかったのが、昨年ドロミテで実力を示したように、可成りのところまで来ていることは分かっていた。

手掛かりの使い方も大変上手になってきていて、安定感があるのだが、ザイルをカラビナにかける体勢やしばしば三点支持を守らない点など、まだ改善の余地がある。次回以降に更にどんどん六級を登って貰うことになれば指摘することが増えるかもしれない。少なくとも彼自身の壁はこれで破れたに違いないのである。

自分自身は、靴を新調するためにVIDEOなどを見ていて、クリス・シャーマの休憩の仕方やレッドポイントのやり方をやってみたいと思ったが、なかなか身に付くまでは時間が掛かりそうで、難易度の余裕とはあまり関係ないことにも気が付いた。徹底的に練習しなければ身に付きそうになさそうである。

夏にピレネーにトレッキングに行くという話から、彼が行ったことのあるアンナプルン山群北面の話になった。そこに地上でもっとも標高差がある谷があって、標高差7000mあるというのだ。パラパンテで飛ぶか、トレイルランニングとクライミングを合わせて一挙に登っているのかどうかということになった。



参照:
電装系の弱いドイツ車 2014-01-12 | 雑感
少しでも良いように変える 2013-12-29 | アウトドーア・環境
コメント
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