Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

些か夏バテ状態での練習

2012-08-02 | アウトドーア・環境
先週の水曜日は石切り場に行ったので金曜日に奇岩地方へと出かけた。雷雨が訪れる前の暑さは、陽は翳ってなかったが、空気の湿り気で一二つぶの雫のようなものは感じた。

とても短い凹角であったが、適当な割れ目が走っていて、上の小さな枝まで伸びている。当然ながら移動式楔を設置する場所には困らない。

気候的にはもう一つであったが久しぶりに新しい方の靴を履いて登った。予想通り、楔を設置するところはあるのだが、立ち仕事がやり易い場所は限られていて、最も太い場所に合う楔は我々は持ち合わせていなかった。

それでも一つ二つ三つ四つと短い間隔で設置していって、いよいよ核心部である。左右の壁を利用して登ろうと思うが上手く行かない。

そこで右の壁にある二つの穴に手を突っ込んで突破を図るがどうもバランスがとりにくいのである。楔は目の前に設置してあるので思い切って登りきり、枝を掴んだ。

後続者が登るのを見ると、右の壁の手がりの上のもう一つしっかりした手掛かりを使っている。その辺りになにかがあるのは分っていたのだが。あまりに右の壁になってしまうので躊躇したのである。それを使わずに登ったのだから矢張り苦労した。

どうも自分で設置した楔であるから体力的精神的に落ち着かないのは分るのだが、重要な手掛かりを見落として見切り発車的に登ってしまったのを反省する。

奇しくも徐々に再び限界域で登る雰囲気を思い出すが、流石にザイルに乗りかかることは無かった。そのあと岩頭の上までもみっちりと楔設置の練習になった。

頂上から懸垂下降して、垂壁をトップロープで登るが、初見では到底登り切れそうにはない。5.10に至る限界域なので、暑い、腕を痛めているような状況では厳しかった。

週末の日曜日は足元が悪く、頂上へと走るのは断念して、月曜日に再開したパン屋へのついでに短く走った。温度は比較的低かったが標準的記録で、下りが足腰に堪えた。

さて開けて水曜日も車の外気温は37度まで上がっていたのが、夕方六時半頃になって漸く30度を下回っただろうか。乾燥はしていても陽の光が強く、焼ける感じだ。日陰を登るとそれなりに快適になってきたが、直ぐに汗を掻く。小さな比較的容易なルートであったが、斜めになった割れ目に中間支点を架けるのがとても厄介そうである。更に小さな庇を乗り越えるのに適当な手掛かりを見つけるのも厄介で、手掛かりを定めてから足場を探して体勢を固めるので結構面倒でとても練習になる。

矢張り夏の期間は暑いので、出来れば高い山に出かけてそこで過ごしながら適当な岩山を登っている過ごし方が良さそうである。腕の筋も痛めた肩も痛く、明らかにシーズン中弛みで登攀能力的にも夏バテ状態である。



参照:
乾燥して爽快な水曜の晩 2012-07-21 | 暦
ハイエンドザイルの実力と価値 2012-08-01 | 雑感
コメント
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