Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

喧嘩を売買する報道姿勢

2011-09-16 | マスメディア批評
ARDが落ち着いた調子で9月11日を伝えている。東京でのイヴェント風景である。ネットでは分らなかったがその客観報道の映像を見て驚いたのは、警察官の数と交通規制していない馬鹿らしさである。あれだけ警官を配備するならば部分的な交通規制を引いて、もしくは歩行者天国などを開放もしくは設置して行進をさせればよいのである。群集を狭いところに押し込むと、熱を持つ粒子と同じようにどうしても圧が高まる。それにしても若い参加者が多く、ラヴパレードのような雰囲気で、更に今後こうしたパレードが大きく増えるに違いない。大変結構なことである。

ZDFは、制作番組「フロンタル21」の日本からの反響が大きくて大変満足しているようである。そのように刺激的な番組作りをしているから当然の姿勢なのだろうが、その反響を伝えて駄目押しするような番組を流しているのには流石に参った。

特に、日本で問題となっていた、農業の大沢さんの居場所を中通りの本宮町と明白にして、それどころか大沢さんの所の水田の汚染がセシウム137キロ当たり35000Bqで基準値の七倍、野菜も全て汚染されているとして、避難すべき地域とする検査結果が出たと繰り返す。伊達市のしいたけが核廃棄物でしかないのは当然である。今年だけでなくこの先少なくとも三十年、関東から東北にかけての茸類は猛毒であり続けるのは分っている。しかし、日本政府は会津のものを国民に食べさせようとしているからこれだけでも国際的な重犯罪である。

まさに、自らの検証番組で、八王子で線量計を持って歩く親子を映し、政府の発表を国民の八割が信じていないとして、ZDFのこうした報道姿勢が日本国民に真実を伝えるのに大きな貢献をしていると手前味噌で鼻高々である。なるほどテプコに「環境モニターリングや食料汚染や除染にはアドヴァイスを与えるが所詮は共同体の問題だ」ととんでもないことを語らせて、観る者を煽り激怒させるが、これが制作意図であり成功している。最終的には表現の質と好き嫌いの問題であろう。日本の官僚と同じで嘘はついていないのである。基本的にZDFは、朝日新聞と同じで反権力を 標 榜 する大権力組織なのである。



参照:
Japan: Proteste gegen Atomkraft  (ARD)
Verstrahlt: Lebensmittel in Japan,
nachgehakt vom 13. September 2011 (ZDF)
金じゃない営みの表現をする 2011-09-11 | マスメディア批評
目が黒いうちに食いてぇ秋刀魚 2011-09-05 | 歴史・時事
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コメント (2)
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