Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

アルザスの原子力発電所

2011-07-06 | アウトドーア・環境
アルザスの原子力発電所はあと十年間は稼動する。フランスの安全院の要請である。老朽化しているので三十キロ圏に入るようなバーゼル市民が停止を求めた回答である。

欧州のそれはストレステストをして安全性を確認することになっているのだが、安全院はこの三十年以上の老朽施設フェッセンハイムの圧力型の二基に更なる安全対策を命じた。

格納炉の下のコンクリート層の補強を求めたのである。要するに、福島の事故を受けて、メルトダウンからメルトスルーはもはや避けられない事故として認知されて、むしろその後の事後処理の問題を考えるようになってしまった。もはや一億年に一度の事故ではなくて通常ありえる事故の形態となってしまったことをこの安全対策が示しているのではなかろうか。

しかし事故が起こればフライブルク市などは二十五キロ圏であり、ミュルホーズ、ストラスブールなども軒並み居住不可能となるのだ。そのような事故の想定をしなければいけない状況自体がどうしても避けなければいけない事態なのである。このまま、市民が不安の中で暮らすことなどは考えにくい。
コメント
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