Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

切手の図柄に思いを馳せる

2011-02-27 | 雑感
先日三種類の切手を購入した。一枚は生誕二百周年の作曲家フランツ・リストのものでこれに関しては改めて紹介する。その他の二枚の一つは、ロマンティックな画家カスパー・ダフィート・フリードリッヒの有名な「雲海のさまよい人」の図柄でドイツの絵画シリーズのものである。御馴染みの図柄なので、このような切手は何度も見たような覚えがあるが、具体的には思い出さない。

説明に書いてあるように、さまよい人であるよりもその市民的な服装から中立的な観察者であると、殆ど自然科学者的な視点も想像させてくれるのだろう。それよりもなによりも足元の岩山の向こうが見えないことからの誰もが感じる興味をそそる向こう側にこちらの視点が集まるのは仕方が無い。しかしこうして改めてみると後ろに引いている右足に重心が乗っていて可也の安定感があるのにも気付かされる。これで前に出している左足にが曲がっていなくて、左方向にストックが突かれていたら間違いなく不安な情景となったに違いない。確かロケーションの場所はザクセンアルプスの雑食砂岩のバスタイかどこかの岩頭だったように思うがどうだったろうか。

もう一つは世界文化遺産シリーズから奈良の薬師寺の図案のものである。天武天皇の后である持統天皇の病気払いに建てられて、680年から十七年も掛かって塔まで完成した説明してある。何度かは訪ねたことがあるが全く忘れてしまっている。TVショー等で有名だった高田好胤管主のその姿だけが記憶にある。しかしこうして立派な説明を読むと、西塔の再建など偉業をなした管主となるので、歴史は作られるのだろう。なるほどそうした再建がなされてから一度も訪れていないので、一度はと思うがいつのことになるだろう。最近は、ネットでもディスカヴァリー・ジャパンというバナーを見かけるので欧州からの旅行も容易くなるのだろう。しかし、その距離感などを考えるとゆっくりと旅行して歩くというのはなかなか当分は実現しそうに無い。
コメント (10)
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