Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

清々しく熱い潮流

2008-05-10 | 
お花を貰った女性とのランデヴーを前に、短く書留めておこう。本日車に乗っていて偶々彼女が歩いているのを見かけた。暑い最中であり、こちらに気がつかなかった様子なので、態々戻ってきて、送り届けてあげようと思ったのだ。

その暑さ故にか心なしか不機嫌そうな表情を浮かべ、今まで見せていたクールで落ち着いた表情とは違った情感を醸し出しているのを見た。先方には気がつかれていないとは言いながら、なにか見てはいけないような表情を垣間見てしまった気がした。

そのためか、こちらの情感も刺激されて些か不愉快な気持ちになった。帰宅途上ではない事が察せられ、声を掛けずに終わったが、その状況も幾らか推察して、そしてつまらない事をあれやこれやと考えてしまうのであった。

夕食後一杯引っ掛けてから、いつものように散歩に出かけると、昼間の27度を越す炎天下に暖められた土壌に、熱気が浮かび、そして冷たく流れる潮流を感じた。

焦燥感の交じった火照りが温度差のある潮流を越える毎に、仔細な事柄は段々とどうにでもよく思えてくる。見てはいけなかったものを見た訳ではなく、有り体に見えるものを見て留意するのみなのである。

暖気にも、谷から吹き降ろされてくる冷たい空気の流れを感じながら、その清々しさの中に、熱い温もりをまた感じているのである。



参照:
パラダイスに覗く花 [ 女 ] / 2008-04-24
コメント (2)
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