Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

頭脳ダイエットの勧め

2007-11-14 | 
妻帯者のイタリア人が「あと二年したらお前と結婚する」と言ったらしい。先月に23歳になったばかりの娘である。「子供の時は何になりたかった」かと聞くと、「婦人警官」と答えるのがなるほどと思わせる娘である。

仕事場で娘の仕事振りを怒ってばっかりいると言うから、「それは、ほら学校の時に、妙に虐める男の子はいなかったか?」と尋ねた。どうもそのイタリア人は当方と同年輩であるようで、初めからなんとなくその心理が解っていたのである。

娘は、「ちょっと、私には年過ぎる」と、冗談で返したらしいが、それを、途中で言いそびれながら、こちらに気を使ったのが可愛らしかった。

流石にイタリア人である「良いプロポーションしてるよ」と言ったらしいが、余計なお世話である。こちらは、セクシャルハラスメントにならない関係を築きながら、正直に度々褒めているのである。

「やはり、想像して通りだったじゃない。気になって怒っていたんだよ」と、同年輩の男のことを哀れむのである。

「ダイエットしないと」と言うので、「お腹周りも、ちっらと見るところ問題ないけど、一体何処を?」と尋ねると、腰から下の足周りと言う。

これはいつも繰り返している持論に沿っているのだが、「ダイエットよりも足腰を運動で使ったりして、上体のバスト周りを付ける方が良い」と言うと、「充分でないから」と言う、顎の下で腕を組む、胸を隠すポーズがコケットでまた良かった。

そこで、最近学んだヘーゲルの美学やファウストュス博士の含蓄を傾けながら、本人が好んで使う「魔女」に対して「ニンフ」への見解を宣う。そして、「一番大切なのは、毎日頭を使って勉強することだね。あれだけの血流の消費するエネルギー量が違うから」と説教をたれる。

「そうかしら」と半信半疑な様子なので、その実証を想い、親戚の理論物理学者が論文作成に過度の栄養補給をして太ってしまった面影が血潮漲る脳に浮かんだが、急いでそれを頭の中から打ち消した。
コメント (2)
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