橋本屋吉次郎電子日誌

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古宮城

2018-05-12 | お城巡り(続日本100名城)

愛知県は尾張国と三河国からなりますが、この2つの国は文化的にも言語的にもつながりは薄いような気がします。
現在にでも、尾張国はむしろ美濃国とのつながりが深く、三河国は遠江国や南信濃と親密であるように感じます。
よって、織田信長が岐阜に向けて侵攻したのも、徳川家康が遠州・駿府に向かったのも至極当然のことのように私は思うのです。

となれば、南信州を治めていた武田信玄が三河に攻め入ることは必定であり、事実たびたびその機をうかがっていました。

1571(元亀2)年、信玄が馬場信房も命じ三河進出の拠点とするために古宮城をつくらせたと伝えられています。

まずは、予習をすることにします。


新城市作手歴史民俗資料館
開館時間: 10:00~15:00
休館日: 火曜日(休祝日の場合は次の平日休館,12/29~1/3
入館料: 無料
なお、作手は「つくで」と読みます。

受付で続日本100名城スタンプを押すことができます。


古宮城の模型


縄張り図

古宮城は遺構がしっかり残っており、武田の城を調べる上で貴重な城跡だそうです。
中央に深い堀があり、東西に大きな2つの曲輪かあります。
さらにそれぞれの曲輪の中央が土塁によって仕切られ、2つに分けられているのが独特です。

この資料館では、現地の地図や解説された印刷物ももらえます。
現地には案内板がほとんどないので、これらを持参して見学するとよいかと思います。


資料館から500m程南へ行くと古宮城址があります。

南側は村社 白鳥神社が置かれています。


神社の東に車5台ほど置ける場所があります。


鳥居の向かいにも5台ぐらい駐車できるスペースがあります。

現地案内板


しかし、案内板はこれぐらいなので、歴史資料館でもらったプリントを頼りに見て回りました。

村社脇の階段をつかって、裏山に入ります。

「大ひのき」の表示がありました。

 

古宮城はおもに主郭と二ノ曲輪の2つの曲輪からなります。(現地案内板には東城と西城と表記してありました。)

まず、主郭から、


虎口

虎口脇の巨木が「大ひのき」のようです。


どちらの曲輪も、中央が土塁によって仕切られている独特の形状をもっています。

主郭東部

主郭搦手土塁

主郭西部

主郭西部南端にある櫓台

櫓台にたつと神社の屋根が足元に見えます。


大堀切


主郭と二ノ曲輪の間に大きな堀切がつくられています。
すみません写真の構図が悪いし、ピンぼけでよくわかりませんね。

大堀切にかかる土橋

二ノ曲輪も土塁によって2つに仕切られていました。

二ノ曲輪の西側部分

北側斜面には多重の横堀が設けられています。


一方東側は平坦な広場になっており、ここに兵を集結させていたのではないかと予想されます。

起伏はさほどなく、規模も小さいため、見学時間は歴史民俗資料館を含めて、1時間ほどでした。

このあと、800m程南にある亀山城へ向かいました。

コメント (4)
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