橋本屋吉次郎電子日誌

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松山城(伊予国) 後半

2017-01-23 | お城巡り(日本100名城)

松山城は4回目の訪問です。
過去3回は、前半で紹介したルートで見学した後、大天守でまわれ右をして帰りましたが、今回は違います。


仕切門
大天守北側にあります。


天神櫓
全国的にも珍しい寺社建築の正面扉(しとみど)を有する櫓です。
加藤嘉明の後に入城した久松氏の祖先神である天神(菅原道真)を祭ったので「天神櫓」と呼ばれています。


紫竹門
本檀と搦め手口とを遮る要衝の門です。


野原櫓
二層の櫓ですが、一層部の中央に
望楼の様な二階部が立ち上がっている様式は
現存の櫓としては極めて珍しいそうです。


乾櫓


乾門

松山城には4つの登城道があり、それぞれ距離や勾配が異なるので、自分に合ったウォーキングコースを選べるようです。
この日も観光客に混じってウォーキングしている市民も多く見かけました。
その中の一人の方と話をすることができました。

彼に勧められたベストアングル
 

乾門を出たところから本壇を見返す構図です。


北側から見た石垣
このあたりはほとんど観光客もいなかったのですが、この中国人(台湾人?)カップルは私たち同様に細かいところもよく観察しています。
実は、湯築城でも一緒になりました、相当、日本に詳しい方なのでしょうか。

大手門にもどり、黒門口登城道を通って、二の丸庭園をめざします。
 


以前から疑問に思っているのは松山城が国宝でないこと
大天守など本丸本壇が1854(安政元)年再建と比較的新しいためだとも言われていますが、21棟の現存建造物が国の重要文化財に指定されていますし、城というものは天守だけではなく、櫓、門、塀、石垣、堀といった総合建築物であり、それらがバランス良く残されている点では日本でも有数であると思うのですが・・・。


黒門口登城道を降りていきます。
江戸時代ではこちらからが正規ルートです。


黒門


二之丸に到着


二之丸多聞櫓
NHKドラマ「坂の上の雲」の撮影で使われたので見覚えのある方も多いのでは

かつては表御殿跡と奥御殿跡がおかれていました。
 

現在は、二之丸庭園として整備されています。
入場料: 大人 200円,小人(小学生) 100円
開園時間: 9:00~16:30(12月~1月),9:00~17:00(2月~7月,9月~11月),9:00~17:30(8月)
休園日: 12月第3水曜日


御殿の間取りの枠にミカンが植えられていますが、これが庭園?

大井戸の跡
 

番所
 

米蔵
 

井戸
 


本丸と二の丸はこんなに離れています。

松山城の見学時間は1時間45分ほどでした。


二之丸庭園から、歩くこと十数分、坂の上の雲ミュージアムにやってきました。


坂の上の雲ミュージアム
所在地: 愛媛県松山市一番町三丁目20番地
開館時間: 9:00~18:30(入館は18:00まで)
休館日: 月曜(休日の場合は翌日)
観覧料: 一般 400円,高齢者(65歳以上)200円,高校生 200円,中学生以下は無料

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」は、秋山好古,秋山真之と正岡子規の松山出身の三人を軸として書かれた歴史小説であり、このミュージアムがつくられた数年後にはNHKでドラマ化されました。


坂の上の雲ミュージアムの奥に建つ萬翠荘
1922(大正11)年、旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が、別邸として建設したものです。
フランスに留学したため、仏風の建築様式になっています。
なお、この留学には秋山好古が随行し、騎兵戦術を習得して帰っています。

萬翠荘
開館時間: 9:00~18:30(入館は18:00まで)
休館日: 月曜(休日の場合は翌日)
観覧料: 1階は無料,2階はギャラリーとして使われ有料


収蔵庫


さらに十数分歩いて、秋山兄弟生誕地を尋ねてみました。


兄の秋山好古
日本騎兵の父とよばれ、日露戦争では敵の大騎兵団の退路を遮断し勝利に貢献した。


弟の秋山真之
日露戦争では連合艦隊司令長官東郷平八郎の下で作戦参謀となり、「旅順口閉塞」「七段構え」などロシアのバルチック艦隊迎撃作戦を立案し、日本海海戦の勝利に貢献、日露戦争における日本の政略上の勝利を決定付けた。

復元された住居は好古が陸軍を退役した後、松山に帰って私立中学の校長を務めたときのものだそうです。
単身赴任とはいえ、陸軍大将までつとめた人間の屋敷としては質素すぎ、彼の人柄がうかがえます。

 

秋山兄弟生誕地
所在地: 愛媛県松山市歩行町2-3-6
開館時間: 10:00~17:00 (入館は16 :30 まで)
休館日: 月曜日(祝日および振替休日の場合は、その翌日)
観覧料: 大人 300 円,高校生以下無料

秋山兄弟の名は、松山でも、司馬遼太郎が「坂の上の雲」を発表するまでは、知る人のみが知る存在だったそうです。

ここにも碑が建っていただけだったそうです。
(この碑も松山空襲により割れ、補修されています。)
 

隣には道場があり、真之が鎮座していました。
 

このあと市電に乗って道後公園に帰り、車にて松山市内のホテルへ移動しました。

コメント (6)
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