SR400に乗り変えたのが昨年9月末
そのうちインプレを書こうと思いながら9か月経ってしまいました。
後ればせながらファーストインプレです。
1978年にデビューしたSR400は、ビッグシングルという点を除けば当時のオーソドックスなスタイルのバイクでした。
しかし、それから37年かたくなにそのスタイルを貫き通した結果を経た、現在ではこのクラスで類を見ない希有な存在となりました。
鼓動を感じることができる(振動が大きい)
日常使用域でトルクフルで扱いやすいエンジン(非力なエンジン)
37年変わらぬレトロなデザイン(古くさい)
250ccクラスのみの軽量コンパクトスリムボディ
アフターパーツが豊富
さらに言えばこうしてキャラがわかりやすいのも特徴といえます。
もちろん、これは(青字に感じれば)美点でもあり、(赤字に感じれば)欠点でもあります。
もちろん、欠点と感じる人はこのバイクに乗ることないですから、SRを選ぶ人はこの特徴を良く理解してのことだと思うのです。
ですから、「なんだかイメージと違うなぁ」とか「乗ってみたら、こんな欠点が気になった」ということは少ないかと思います。
【一般道】
スリムな車体は250ccクラスかと錯覚してしまうぐらいです。
しかし、スロットルをあけると力強く加速していきます。この感覚は250ccでは味わえないものです。
回転を上げてスピードを上げていくのではなく、ぐいぐいトルクを上げて行く独特のものです。
どんどんギアを上げていって低めの回転数をキープすると、独特の鼓動を楽しむことができます。あまり速度を上げず、田舎道をとことこ走るのも楽しいものです。
3000回転付近になると振動は小さくなりエンジン音もジェントルになります。タペット音の方が気になるくらいです。
SR400の最大トルクは5500回転で、発生します。
これは、その気になれば誰にでも簡単に出せるということです。
ですから、けっこう街中では速く走ることもできます。
ゆっくりでもとばしても、走行を楽しみことができます。
SR400にとって、もっとも得意で且つ良さが味わえるのは一般道なのかもしれません。
【ワインディング】
車体が軽いので、ひらひらと素直にコーナリングできます。
トコトコ鼓動を感じるぐらいの速度で、気分良く走ることができます。
低速でも粘りがあるエンジンなので扱いやすいです。
ただし、ピストンが重いので低速からの再加速は苦手です。
景色を楽しみながら、ゆっくり走るのが向いているようです。
テクニックがあれば攻めるような走りも不可能ではありません。
ただ、街乗りでは気にならなかったのですが、ふわふわしたサスやブレーキがハンデとなります。
高回転を維持して頑張れば、けっこう速く走ることもできますが、あまり気持ちよくありません。
【高速道路】
SR400にとって最も苦手なシチュエーションです。
かつて、SERROWに乗っていた私は「いくらなんでもSERROWよりは楽だろう」と思っていたのですが・・・
80km/hぐらいならば爽快です。
100km/hあたりから振動が気になります。
お尻がむずむずする感じで、とても「鼓動」なんてよべるものではありません。
乗り始めた頃は、「こりゃあSERRROWとかわんないや」と思い、80~100km/hでおとなしく走っていました。
・・・が、いつのまにかこの振動にも慣れちゃいました。
とはいえ、基本的に走行車線を走っています。
追い越し加速は鋭くありませんから、車線変更するときは後続車が充分離れていることをミラーで確認しなければ行けません。
ここでも、サスの柔らかさがときどき顔を出します。
さらに、車体が軽いために横風の影響を受けやすいです。
ただ、そんなときは上体を伏せれば幾分軽減します。
乗り始めた頃は、長時間乗り続けると手がしびれたりしていましたが、それにも慣れました。
驚いたのはお尻が痛くならないことです。
フォーサイト,シルバーウイング400とビグスクを乗り続けました。
スクーターのシートは厚くふかふかですが、はるかにSRの方が疲れにくいです。
これは乗車姿勢が大きく影響していると思います。