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司法書士が書くペット信託ブログ

生体販売をやめたペットショップ

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

 

岡山市にあるペットショップ【シュシュ(chou chou)】はペットの生体販売をしていないことで有名です。

 

ペットの殺処分という「出口」の問題を解決するには、命の売買という「入口」の問題を解決する必要があります。

 

通常の商品でも売れ残りが生じてしまいます。

ペットという命をモノのように店頭に陳列し、購入を促すという生体販売では、売れ残りという「出口」の問題が不可避になります。

 

シュシュでも以前は生体販売を行なっていましたが、殺処分をなくすため、2015年春からペットの生体販売をやめています。

代わりに、保健所で殺処分を待っている犬を引き取り、無償での里親探しを行なっています。

 

現在、シュシュの売り上げは、ペット用品の販売が4割、トリミング事業が3割、グッズの通信販売が3割とのことです。

 

シュシュが生体販売をやめてから、売り上げも利益も逆に伸びているとのことです。

「ペットを売らないペットショップ」として全国的に話題になり、生体販売を疑問に感じているペット愛好家たちが来店したり、通信販売でグッズを買ってくれるためです。

 

ところで、動物愛護法が改正され、犬猫を扱うペット業者の繁殖・飼育方法について、ケージの広さや飼育頭数の上限などを規制する「数値規制」が2021年6月1日から導入されています。

 

ケージの広さについては「縦は犬・猫とも体長の2倍以上、横は1・5倍以上」「高さは犬が体高の2倍以上、猫が3倍以上」と規定されています。

 

従業員1人当たりの飼育頭数の上限については、新規業者の場合、2021年6月から、ブリーダーで「犬15匹、猫25匹まで」、ペットショップで「犬20匹、猫30匹まで」と規制されています。

 

一方、既存業者の場合は、従業員1人当たりの飼育頭数の上限について段階的な導入になり、2022年6月から、ブリーダーで「犬25匹、猫35匹まで」、ペットショップで「犬30匹、猫40匹まで」となりました。

しかし、2024年6月からは新規業者と同じ規制が適用されることになっています。

 

数値規制が導入されたことで、ペットを繁殖・販売するための費用がかさむことになり、商売として成り立たなくなる方向に行くことは確実です。

現に、ブリーダーを廃業したり、ペットショップでの生体販売をやめたところも出てきています。

 

シュシュの場合は、殺処分をなくすために生体販売中止に踏み切りましたが、数値規制が導入されたことで、生体販売をやめるペットショップが増えて行くことは確実です。

 

ペットは「モノ」ではありません。

【大量繁殖 ⇒ 大量販売 ⇒ 売れ残りは殺処分】という野蛮なシステムは、早急に崩壊させる必要があるでしょう。

 

 

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