婚約指輪

ティファニールシダ　ゴールド　売ることにした。
買い取り専門店へお願いする。

ふと心に浮かんだのだ。

手放そう　　って。


悲しい気持ちではなくて、前向きな気持ちでそう浮かんだ。
不思議なぐらい穏やかな気持ちになった。

半年、早いのか遅いのか、ひとそれぞれだけど、じぶんの中でやっとひとつ区切りが、わかりやすい見え方でついたと思う。


こないだのデートはたのしかった。その後も吸い寄せられるように会っている。
わたしに良い感情を抱いてくれるひとがいると思うと心がくすぐられる感じ。
あまりにも個性的で強烈な存在感な彼、好き→つきあう・セックス　その先には短いスパンの出逢いと別れが色濃く、私はその感情の波に乗ることはできないと正直に話をした。節度を保って永くつきあっていきたいから、単純な出逢いと別れを繰り返したくないから、お互い今が踏ん張りどきだねと。
前のことがなければ、その場の感情のまま溺れていったと思う。のめり込んでメロメロになって骨抜きになっちゃうわたし。でも今はそうではなくて、もっと自分の周りに起こる出来事に五感全部つかってきちんと考えていきたい。

ぶれない芯が私の中にあるのを感じる。
こうなれたのは、ふられたおかげだとおもうと、何事もほんとにおろそかにはできない。自分とは一生つきあっていくのだから。