ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

茶かぶき之式(後)

2011年08月22日 | 宗幸雑記

 千家中興の祖とされる裏千家八代一燈と表千家七代如心斎。
 その弟兄が、新たな修練の場、稽古の方法として制定したのが七事式。                                      

Photo 花月、且座(しゃざ)、廻り炭、廻り花、茶かぶき、一二三(いちにさん)、員茶(かずちゃ)の七つの式法で構成されている。                                                                                 

 そのひとつ “ 茶かぶき之式 ”、平たく言えば、喫んだお茶の名前を当てっこするということは書いた。

 甘い、辛い、苦い、酸っぱい、鹹(しおから)いの五味を、視覚、嗅覚、味覚などの五感を働かせて感じ取るのは思いのほか難しく、学びの場に遊び心が採り入れてあって面白い。

 その仕組みだが、五つの棗に三種類の違う茶師の抹茶を用意する(写真上)。
 二種類は “ 試み茶 ” として茶師・茶名が明らかにされているが、一種類は “ ” と称して茶師・茶名は伏せられている。
 まず、“ 試み茶 ” を二服、改めて “ 試み茶 ” と “ ” の三種類を本茶として順不同で頂く。

Photo_6  一服喫むと “ 試み茶 ” で喫んだ二種のどちらかと、喫んでいない “ ” の茶か判断し、茶師名を書いた紙を、「一」と書かれた厚紙で出来た大きな折箱、折据に入れる。
 二服目も同じ、「二」と書かれた折据に入れる。
 三服目は、残った茶ということになる。

 席中に控えていた執筆役が、客の名前の下に茶師名を記入する(写真下)。
 点茶役が、棗の蓋裏に書かれた茶師名を見せると、執筆者は客の茶師名と照らし、合っていれば印を入れる。
 三服とも正解の人に「全」と記入、この記録した紙を頂ける。                                                   

 某月某日、チーム奈良の仲間、「二服目は自信が」「○○だと思ったんだけどなあ」などと、その “ 茶かぶき ” を、姦しくも楽しく学んだ。(
 Peter & Catherine ’s Travel Tour No.368

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 茶かぶき之式(前) | トップ | 順番 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

宗幸雑記」カテゴリの最新記事