ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

変わる? ‐ 6月がきた

2010年06月01日 | 季節/暦

  風きれい赤き薔薇にふるゝとき (汀子)

 季節はずれの天気が続こうが、その時期になれば薔薇は咲き、紫陽花は開く。
 唐時代の詩人劉廷芝は、“ 年々歳々花は美しく咲くけれど、その花を見る者は歳々年々老いて哀しい ” と、花に喩えて人生の移ろい詩った。

 Photoその花が美しく装う水無月・6月、“ 最低でも県外 ” との言葉を信じて一緒になることにしたが、それは見事な心変わりにあって、「どうしてくれるのよ!」と、すったもんだのドタバタ喜劇、三宅坂の変で明けた。

 以前に小ブログ、<9月、何かが変る? >で書いたが、その続編。

 社民党の政権離脱騒ぎ、党首の福島さんと幹部のお歴々、盛んに、「党首が内閣を罷免されたのだから、政権離脱が筋」という。

 細川・羽田政権の末期、落ちた林檎を腐る寸前に拾わされ、箱を自社サの名に変えて売り出した。
 党是を変えてまでして得た衆院議長と総理の座とは? 随分と臍を噛んだと思うこの党。
 その「轍は二度踏まないわ!」と、かつての党首の名前まで出して、「駄目なものは駄目!」と鼻を蠢かす福島さん。

 Photo_2もともと、安全保障のあり方ひとつをとってしても、端から組むべき相手ではなかった。
 海兵隊の抑止力、あの慎太郎さんだって「検証しろよ」と言ってるのに、「学ぶほどに海兵隊の抑止力が重大と気付いた」なんて、呆けたことを言った誰かと割れ鍋に閉じ蓋。

 だから、罷免されたからなどと空疎な言葉を使わず、「政策が容れられなかった」と、正々堂々と言えばいいのに。

 俳聖松尾芭蕉は、「不易流行」、“ 永遠に変わらないもの ” と新しさを求めて、“ 時代とともに変化するもの ” があり、その基はひとつと説いた。
 福島さんにとって、沖縄の米軍基地の返還は、不易なるものだったのだろう。

 さあ今日から衣更え。重く、暑苦しい服を脱ぎ、半袖で軽やかに。

  ものなくて軽き袂や衣更 (虚子)

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