会社の前に車を停めて、2階の事務所に物を取りにあがろうとしたその時、
『あの~すいません・・・・・・・』
60過ぎの女性から、蚊の泣くような声で話し掛けられました。
いつもの様に葬儀に対する質問やパンフレットが欲しいという声掛けだろうと思っていたら、
『お宅を以前利用したことがある〇〇と申しますが、目の前の〇〇銀行にお金を下ろしにいったら銀行の都合で月曜日までお金が下ろせなくて困っています。どうしても今から支払いをしなきゃいけないので月曜日までお金を貸していただけませんか?』と今にも泣きだしそうな顔。
『?』
一瞬、どうすればいいのか分からなくなりました。
少し冷静に考えて、『困っておられるようだし、金額も小額、ご利用者なので何とかしてあげなきゃ・・・・』と希望額をお渡しすると
『ありがとうございます。とても助かります。必ず月曜にお返しします。』と深々と頭を下げながら涙目でお礼を言われて立ち去られました。
その後ろ姿を何ともいえないほっこりした気分で見送って、月曜日にはお金を事務所にもってこられるから、スタッフにだけは伝えておこうと事情を説明した所、
何と、全く同じ手口でウチの女性スタッフがお金を融通(私の倍額)、その後その女性と音信不通だということが判明しました!
うっ、やられた・・・・・。 ペット霊苑の社員が優しいから狙われたのか・・・。と 一瞬放心状態。
その後混乱する頭で、今回の件は全て自分の判断でやったこと、自分が少しの間でも善良な市民の気持ちを味わった。だから悔しいけどチャラにする。と半泣き(笑)になりながら、決めたことは言うまでもありません。
困ったときはお互い様を信条に生きて参りましたが、こういうケースもあることを今更学習させて頂きました。