せっさです
以前させていただいたお話の続きです。
(「あきちゃんがいなくなった後のお家」参照)
確か、日曜日のことだったと思います。
その日はさわやかな秋空で
秋のお祭りが各地で繰り広げられていたのを覚えています。
私は、亡くなられた仔のご自宅にお迎えに行っていました。
家の向かいには公園があり、
はっぴを着た親子連れが数多くいました。
一方で、家の中は悲しみに暮れていて、
お母さんや近所のかたがたが最期を惜しんでいました。
「では、ご家族の皆様だけで最期にお別れして差し上げてください。
私はお外でお待ちしております・・・」
と、外で車の準備をしていました。
すると、向かいの公園から見覚えのある女の子が手を振っています
おぉ~、あきちゃんのご家族ではないですか!
暑い夏の日に悲しみに暮れていたご家族です。
縁あって本当にたくさんお話させていただきましたが、
手を振ってうれしそうにこちらに走ってきて下さるんですよ
対応中ということもあり、あまりお話できなかったのですが、
あきちゃんのご家族も気を遣って下さり、
「がんばって!」と公園の中に戻っていきました。
そして対応中のご家族が外へ・・・。
出棺が終わり、私はそのご家族へご挨拶をしているときに、
あきちゃんのご家族が、遠くからその光景を、
本当に優しい目で見守ってくれる姿が私の目に映りました
時がたち、元気な姿で私を呼び止めてくださったのと、
私のことを見てくださるのが本当に嬉しくて嬉しくて・・・。
私は、いいご縁が頂けて、本当に幸せなんだと感じた瞬間でした。
この日に対応したご家族も、今頃は笑顔を取り戻しているでしょうか・・・
あきちゃんのご家族も、今頃どうしているでしょうか・・・
ここから先は、別のお話