ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

公民館で中学生が性的マイノリティを語ってまわる!

2015-11-14 02:01:45 | Weblog
性的マイノリティの人権について学校を上げて取り組む丹原東中学校(文科省人権教育研究指定校)の生徒さんたちは、今大変な挑戦をしてくれています。

中学内の各公民館をめぐり地域の皆さんが集まる中で、生徒さんたちが性的マイノリティについて説明して廻ってくれているのです。

同性愛や性同一性障害といった性的マイノリティという課題を、地域の皆さんに持って行くのですから凄いことでしょう?
それを生徒さんが前面にたって頑張って発信してくれているのですから。

20カ所もの公民館を10月末から12月初めまで、週に3日はかけ、生徒有志の皆さんが手分けしながら巡ってくれています。

昨日(13日)の晩に、ようやく自分も時間が取れたので、丹原町上町集会所での懇談会を見学させてもらいました。

これらの取り組みは、地区別人権・同和教育懇談会というもので、公民館各地で地域の市民の皆さんや学校の先生たちが参加して人権同和教育の学びの機会を作っているもの。
そこに生徒さんたちも参加するというのは今回初めての試みだそうです。

今回発表してくれる生徒たちは7名。
皆さんこの取組に積極的に参加してくれているそう。

地域の小学校の先生や、地元の皆さんなど公民館に集まったのは30人くらいだったでしょうか。

生徒たちが性的マイノリティ○×クイズをしながら、学んできた性の多様性を伝えていきます。
そして法務省が作っている性的マイノリティ人権啓発ビデオを鑑賞

◆こちらですね(法務省の性的マイノリティ人権啓発ビデオ )
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/65370499.html

鑑賞後は参加された皆さんが3つのグループに別れて参加者同士で感想などを話し合います。もちろんそこにも生徒たちは分かれて入ります。

初めてこういうことを考えるので面喰っているというおじいさん
ビデオを見て、いろいろ想像してくれた方
いろいろな思いが語られます。

こういうことを考えたことが無かったからと、テレビで見るくらいだと自分のことを話してくれたおばあちゃんは、生徒の皆さんに「みんなはどのように思っているの?」と聞いていました。

生徒たちはしっかりと自分が思う考えを話してくれて、その話を聞いておばあちゃんもなるほどと考えているよう。

大人も子どももそれぞれの思いが次々語られ、20分の話し合いの時間は40分、50分と盛り上がって伸びていきました。
19:30~21時過ぎまでと、充実した時間となってました。

いままで性的マイノリティのことはタブーとされ、このように話し合いの場に真面目に取り上げられることがありませんでした。
大人の皆さんも子どもたちと一緒に考えて、それぞれの考えを口に出してみるという初めての経験をしたのだと思います。

公民館で、世代を超えて性的マイノリティの話し合いをしている!!
なんてすごいこと!!
こんなことが出来るもんなんだ!と、本当に感慨深く眺めていました。

性的マイノリティの事だけに関わらず、いろいろなテーマで、今日のような世代を超えた話し合いの場をつくることは、本当に大事なことですね。

それは大人たちもそうだし、子どもにとっても、とても大事な機会であると思います。
このような場を作っていける丹原地域はすごい。

こういったところから、自分の街のことをしっかり考えることのできる市民が育って行くのでしょうね。大人も生涯勉強です。

日本の社会や人々に足りない点は「様々な人が集まっての話し合いの経験」ではないでしょうか。

いろんなテーマの話を、話題にしにくいことにしていかないようにするにも
それぞれの自分を語っても、大丈夫な社会となっていくためにも
日頃の市民同士の対話経験の高め方にかかっているのだろうなと感じてきます。

実際の皆さんの様子をみて、学ぶことが多かったです。

それにしても、大人相手にしっかり自分の考えを話してた中学生たち!!
頼もしいなあ!!

すごい経験をしてるよね!

こういう経験が大きな自分をつくっていくだろうな
大したもんでした!

参加した大人から「いい勉強してきているんだな」との言葉がありましたが
そういったやりとりが、とっても素敵な丹原の夜でした。

元気をもらった生徒の皆さんにも、それを見守る温かい地域の皆さんにも感謝です!


さあ次は、来週11月17日にある文科省省人権教育研究指定校としての研究発表会。
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/65624804.html

中学校でどのように性的マイノリティの人権学習を進めたか!?
今日のような公民館活動まで生徒ができるようになったのは?

全国的にも注目されている取り組み発表が、地元愛媛の丹原東中学校であります。
興味ある方は一緒にいきましょう!!エディまで連絡ください。


◆  ◆


平成26・27年度文部科学省人権教育研究指定校 研究発表会
http://tambarahigashi-j.esnet.ed.jp/uploads/annaijyou.pdf

日時 2015年11月17日(火) 受付8:45~  16時終了
開場 西条市立丹原東中学校
http://tambarahigashi-j.esnet.ed.jp/

丹原中学校の取り組みぶりは、中学校日記でも熱気が伝わってきます
http://tambarahigashi-j.esnet.ed.jp/





(愛媛の性的マイノリティNPO)
レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/
当事者支援と社会の理解をすすめる活動をしています


(交流スペース)
えひめLGBTセンター 虹力(にじから)スペース
http://rainbowpride-ehime.org/Site/nizikaraspace.html
場所や開館カレンダー、利用案内、間違いない開館日情報はこちらで

虹力スペースは同性愛や性別違和(性同一性障害など)LGBTと家族、そして、自分らしく生きていける社会に共感する人たちのための交流支援施設です。





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