ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

中学校での性的マイノリティの授業

2015-07-16 11:53:27 | Weblog
性的マイノリティの授業を拝見してきました。

文科省の人権教育指定校として性的マイノリティの人権を学校を上げて取り組んでいる西条市立丹原東学校で道徳の授業です。

6月には人権同和教育の参観日として授業を拝見しましたが、今回は教育委員会の皆さんと一緒に他校の先生方たちも集まっての焦点授業として1年生のクラスでの性的マイノリティの人権を見せていただきました。

去年の文化祭で上演した性的マイノリティをテーマにした人権啓発劇をクラスで観たすぐ後の授業のだったようで、その感想からスタート。

人権劇を見ての感想や、性別違和に悩む主役が嫌だと思っていることを生徒たちが想像して次々手をあげます。主役がカミングアウトするまでにどんな気持ちだったかも考えを発表していきます。
そして、どうして主役が友達にカミングアウトが出来たのか、さらに、その話を聞いた友達は何を思ったかを考えていきました。

当事者の気持ちを想像していくのですが、生徒それぞれの読み取り方が素晴らしいのです!
いろんな視点で想像したものが黒板いっぱいに書かれていきます。

個々の意見を6人組くらいのグループでも話し合って、さらに埋められていきます。
もしかすると当事者でも気が付いてない人もいるかもしれないようなことまで、生徒さんたちが読み取って発表していくのです。

1年生の彼らが、こうやって向き合って、深く考えることができるんだと感心やら感動やら!

先生たちによって、このような考えを持たせる経験をさせれば、できるもんなんですね。

こんなにも思いやりを持って想像することができるんだなと、改めて中学生たちの力を思い知りました。

写真を見ても分かるように、生徒さんたちから出た読み取りがびっしり書かれています。
すごくないですか!!

学校としては2年目となる積み重ねが、入学して3か月の1年生にも伝わっているのでしょう。
3か月でこんなことを考えていけるんだな。すごい!

授業の後では、授業を行った先生を囲んで他の先生たちが感想を意見しあい、教育委員会の方たちも話に加わり熱い意見が飛び交います。

こうやって、よりよい授業づくりを先生たちはしているんだなと頭が下がる思いでした。

このような授業の先に 、子どもたちが差別や偏見に立ち向かえ、性的マイノリティの人たちとどのように関われるかも考え、行動できるようにしていくのだそうです。

西条市教育委員会の人からは、性的マイノリティの取り組みは丹原東中だけのことにしていかない、西条市全体で取り組んでいく!と力強い言葉をいただきました。

実際に、そのような取り組みが始まっていまして、8月には西条市内の教員向けに研修もすることになっています。

この西条の動きが、愛媛県全体に広がっていくことを期待したいと思います。

今回も若い男性の先生が、一生懸命考えて、生徒たちと素晴らしい授業を作り上げていました。
まさにその様子が自分たちにとっての希望そのものです!

また奇跡の目の当たりに体感することができて、自分は胸いっぱいでした。
これからもよろしくお願いします!!



(地域に根差した性的マイノリティの社会理解をすすめたい)
レインボープライド愛媛
http://rainbowpride-ehime.org/
rainbowpride777@gmail.com
コメント
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