ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

男女平等ゆりもどし!?松山市議会での問題請願を考える

2007-12-27 04:07:53 | Weblog
愛媛新聞(12月25日)に先日から騒がれている松山市議会での
バックラッシュ請願の件が大きく記事になっていました。

何かそんなに問題なことが決まったの?と
読者へ興味を促してはいるのだけど・・

ぜひ、実施の委員会などでどのようなやり取りの議論がなされたのか?
記事でも取り上げてみて欲しいと思いました。
なぜかというと、いろいろ情報を集めるうちに請願を検討した委員会で
話された内容が伝わってきはじめたのです。

委員会での議事録ではあっと驚くような人権無視で滅茶苦茶な意見で
請願者側からの説明がなされていたようなのです。


例えばこんなことが話されていました・・

「夫婦が存在しない社会ではセックスはフリーです。生まれた子供は社会で育て
ます。主婦もいなければ家族も存在しません。子供には将来に備えてフリーセッ
クス教育が施されます。今、学校でフリーセックス教育が行われています。嘘だ
とお思いなら学校調査をしてご覧になれば如何ですか?」

こんな滅茶苦茶な発想をする人たちの請願をまともに取り合ったことが信じられません。


また、請願項目の根拠や理由の説明ではこんなことが

⑥性教育は社会の良識に配慮し、子どもの発達段階に応じて行うこと

>過激な性教育が行われた結果、高校生や大学生の中絶堕胎と性病罹患が深刻に
なっている。性病罹患は単なる病気に止まらず妊娠不能を伴う。これは本人にと
って不幸であり、また少子化に悩む社会にとっても不幸である。

びっくりでしょ?
行き過ぎた性教育とか、男女同室着替え、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦など
実際やってもないことをやりだまにして、その挙句に現在の性教育が性病を蔓延
させているなどと・・・
性教育なんてほとんどやれてない現状を指して行き過ぎているとは・・。


市民に詳しい説明のないままにスピード可決してしまったこの請願の内容に
ついて、市民は今からしっかり考えてみる必要があるのですが
今回の出来事を身の回りの人と話題にしても、ことの重要性を感じている人は
ほとんどいません。
また、この話題をすること自体がタブーになりつつあるようにも感じます。

何か特定の両端の思想を持った人たちがいがみ合っている
巻き込まれないようにしなければ・・そんなところがあるように思います。

この新聞の記事を読むと、賛成派と反対派が深い確執をもって対立しているように
書かれていることから、多くの市民は関わらない方が良さそうな論争のように伝わ
っているかもしれないですね。


「争いごとを起こしたくない・・」この愛媛県人の穏やかな気質

この穏やかでありたいと願っている人々の思いを利用するかのように
思想統制につながるような方針が勝手に決められていく・・

「こうやって、静かに町が壊れていく」
そう話をされた方がいましたが、本当にそうだなと恐ろしくなります。


一見するともっともそうな請願の項目ですが、請願をした人たちの
本当の目的は何なのでしょうか?委員会での議論の様子が明らかになれば
その意図がどの方向に向かっているか、市民にも感じられると思うのですが。

ぜひもっと市民が判断できる情報をマスコミも伝えていくべきだと思いました。
(請願の内容などは過去記事参考)
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/52452651.html
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/52466793.html

男女参画とかジェンダーとか、そういう理解しにくい表現はやめて
男・女に分けることも無く「人間一人一人が自分らしく生きていける!」
その視点でもって考えてみたいものです。
そして、個人が尊重されるためには互いに尊重しあう必要があるし、
社会をともに作っていく、という意識も大切なことだと思うのです。

そんな社会を目指した議論を、今こそ市民が自由にしていきたいものですね。

http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/52640184.html
コメント
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