ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

Vフォー・ヴェンデッタを観てきた

2006-05-09 00:41:29 | Weblog
分かりやすくいえば革命家Vの話。
とっても面白いアクション映画で普通に楽しめると思う。

仮面オトコが哲学めいたことを言いながらキメマス!
仮面オトコのエプロン姿とか、爆破を花火にしちゃうとかいい感じなのです。

アメリカが自己の驕りから自滅して3次世界大戦が起こった後の世界。
ここイギリスは軍人出身の議長により独裁政治が行われていた。

カウス(混沌)の中、民衆は強い指導者を求め、彼を独裁に奉る。
病人、同性愛者は社会から抹殺される。

時が過ぎ、嘘のニュースで情報管理された社会に民衆も飽き始めていた。
それに反抗してきたレジスタンスたちの失敗の数々。
そして革命のきっかけを作ることができたVの登場。

昔、「1984」とか「未来世紀ブラジル」とか未来の情報管理社会を描いた映画があったがそれを思い起こした。

映画では同性愛者がひどい扱いを受けている様子も描かれていて、いたたまれなくなる。

このようにして小さな個人に潜む意識が世の中を変えていくのかもしれないと思わされ、
特に最近の自分の信条に近いものも感じて楽しめた。

最後はチャイコフスキーの序曲1812年に合わせてスカッとさせるのだけど、妙な気分にもなるんだ。

独裁を作ったのも民衆、そして時が立つとその独裁から開放されたい思いながらも何もしないでいるしかないのも民衆。
一部挑戦者の苦労を屍に、さんざん焦らしてやっとのこさ機会を捉えたと感じたら放棄にいたる民衆。

この民衆ってのは、ただその時の大きいものに巻かれているだけなのではないの?
そんな不安に駆られてくる。

この身は滅ぼうとも、理論思想は受け継げられるのだ!
とその時々のレジスタンスは頑張るのだけど、
民衆はその時をスカッとさせてくれるものを探し、
相乗っているだけではないのか?
ベルリンの壁も小泉選挙も・・。

そーんなところを分かりやすく見せてくれている作品です。

哲学的な台詞が多く、マトリックスが好きな人は、たまらん好きになるでしょう。

俺この映画好きだな~。もう一度みたい。

映画を見ながらこの間の市議選の結果を思ってた、
無党派層が多くなっている今、市民派がどんどん当選する選挙こそ無党派層も盛り上がる選挙といえると思う。

でもそれは候補者が盛り上げてくれるのではなく、市民自身が参加して盛り上げていかねばならない
という無理難題がある・・。

本当は市民がどんどん政治参加して候補者を送り出していけばいいのだけれど・・。

身近な地域の選挙ならそうであるべきと思うのだけど。
無党派層といわれる多くに「どうせ、なにしたって、仕方がない」が蔓延しています。

そのマイナス思考の泥沼地獄に落ちた人々は周辺も一緒に引きずり込みたくなるようです。

投票率が下がると自分だけではないと安心できるようです。

体制側にいる人々は、その間に権力の体制を強固にしていくのに。
コメント
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